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迎え火  作者: 八重
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7月9日(5)


社会人2年目。

私は、まだ中学の先生を続けていた。

一緒に試験を受けた仲間の中には、1年経たずして、退職した者もいると

風の噂で聞いた。


今年は、昨年のクラスをそのまま持ち上がって、

今度は2年4組の副担となった。

学年主任を担当する先生のクラスというだけあって、クラスはかなりまとまっていた。

学校を嫌だという生徒も保護者もいなかった。

これが、目指すべきクラスなのだと、私は確信していた。


ある時、クラスでも何かと目立つ女子生徒と話す機会があった。

その子は、私に、将来は、中学校の先生になりたいのだという話をしてくれた。

このご時世、そんなことを言ってくれる子がいるのだと、感動した。

「先生は、その夢を応援するよ。」なんて、ドラマの中でしか使わないような言葉を口にしてしまったくらいだ。

その子は、どうやら、本気で中学の先生になりたいらしく、

試験は、どんなことをしたのか、今からどんな勉強をしていたらいいのか

詳しく聞いてきた。

私も、その子の夢を絶対叶えてあげたいという思いで、できる限り、わかりやすく丁寧に教えた。


これが、激務と言われる先生という職業のやりがいなのだと思った。




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