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迎え火  作者: 八重
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何を思い、何を選ぶのか。











秋風に吹かれる迎え火を眺めながら、ふと昔のことを思い出す。










父に誘われて、外に出た。

おがらに火をつけ、空を見上げる。

それが、我が家の夏の恒例行事だ。

年々、おかえりを言う家族が増える。


あぁ。私も、この迎え火で帰省するところだったんだなぁ

と空から、火に目をうつした。


父は、迎え火を見ながら、何を考えていたのだろう。

娘が、魂となって帰ってくることを想像しただろうか。


聞けない。

そんな残酷なこと、聞いてはいけない。


罪悪感と自分がここにいることへの安堵感が湧き始めた。

そっと目を閉じ、心のアルバムにある7月9日のページを開いた。







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