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みみたぶとほっぺ

作者: 月見秋人

 

  はぁー、つまらない、退屈だ、、、

  そんな風なことを考えながら、僕は耳朶とほっぺに手をあてて頬杖をついて中指と薬指で耳朶を引っ張って離してを繰り返しながら、

 先日クラス替えがあったばかりの教室の黒板の前で朝のHRを行っている担任の先生の話をきいていた。

 

  HRはすぐに終わった。

 

  1時間目の授業は体育だ。

 自分の学習机についてあるフックから体操服が入ったトートバッグをとって、今年も同じクラスになった2人の元に歩いていく。

  まず最初にてるるが僕に気がつき僕のほうを向いて、「朝から体育なんてつかれるよなぁー?」と朝の挨拶もなしに嘆いてきた。

  てるる。もちろんてるるは本名ではない。照松 憲士。去年同じクラスで出席番号順で机を並べた時に隣の席で、高校に入ってから1番初めに話をして、仲良くなった友人で、そして今年も隣の席になった。

  そんなてるるに僕はしっかりとおはようと挨拶した。

 次に僕はたつやにもおはようと挨拶をした。

  たつやはというと。五門 達矢。てるると同じく去年同じクラスで僕の前の前の席で昼食を1年間一緒に食べた仲である。

  「まぁ、運動すれば頭も冴えるしいいんじゃない?」とてるるに提案してみた。

 するとたつやが体操服の入ったスポーツ用品店の袋を振り回しながら、「運動も起きてないとできないだろうから起こしてやろうか?」なんていうボケをかましてきた。

 てるるはすかさず、「いや、いいよ!」とつっこんだ。やっぱりこの2人といると退屈しないなーと僕は思った。

  そんなたわいもない会話をしながら僕たちは二階建ての体育館の一階部分にある更衣室に向かい、ささっと体操服に着替えた。

  「今日の体育は中だよなー?」てるるが僕たちに向かって聞いてきた。

  「さっき、今日は雨だから男女ともに体育館でするって放送があったよ?」僕はてるるに優しく伝えてあげた。

「ちゃんと放送は聞けよー。」たつやが珍しくまともなことを言ったものだから、てるると僕は顔を見合わせた。

 そのあとすぐにてるるがてっめぇーなんていいながらたつやにこしょこしょを仕掛けにいってそれを僕が楽しく見るはいつものことだ。

  今日の体育は体育館を半分にして男子はバスケットボール、女子はバレーボールをすることになった。

  まずはランニングをして体操をしてトレーニングとストレッチという決まった一連の流れをした。

  そのあとパス練習とシュート練習を軽くして、試合をすることになった。

 僕は球技はまだ得意なほうだと自分で勝手に思っている。

  なのだが、試合中隣のコートにいる女子と目が合って、自分の方向にパスが来ているのも知らずに3秒間程見つめ合ってしまっていた。僕はそのままお腹のど真ん中にボールを喰らって後ろにのけぞるように体勢を崩してしまった。その目が合っていた女子はクスッと可愛く笑っていた。

  すぐにてるるとたつやが僕のそばに寄ってきて、大丈夫か?頭は打ってないか?などを、聞いてきた。僕は2人に大丈夫なことを伝えた。

  その試合が終わって他のチームが試合をしている間に、目が合っていた女子がだれかてるるに聞くことにした。

  「去年隣のクラスで今年は同じクラスの西園寺 双葉って子だと思うぞ?確か臨也の前の席だったような気がする。それにこの学年じゃ綺麗だぁーって有名だし、もうクラスでもみんなの輪の中にいる人気者だな。そういえば、俺らがまだ1年の時に臨也が気になってるって言ってなかったか?」

「う、うそだろ。じゃー僕は好きな人にボールがお腹のど真ん中に当たる瞬間を見られた上に笑われたのか?」

「ほほぉーう、好きだったのか!せっかく同じクラスで前の席になったんだし、告ったらどうだ?」

「ば、ばっかじゃねぇの!」

「なに照れてんだよぉ」ニヤニヤしながら僕の様子を伺うてるるに、僕は内心、運命というものを感じなくはなかった。

「機会があればちょっとずつ距離を縮めていくよ。」

「おぉー、言ったなー?」

 おっと、これはしまったと僕は後悔した。

  そんな話をしていたら、あっという間に1時間目は終わった。

  2時間目からの僕は西園寺さんの後ろということや1時間目のこともあり、少し、いや、少しどころではすまないぐらいドキドキしていて授業にあまり集中できなかったのはてるるやたつやにはバレなかったとは思う。

  ドキドキしていたら6時間はすぐだった。

  終礼が始まって、僕は朝と同じ頬杖をしながら先生の話を聞き流していた。聞き流していたというよりも、入ってくるものをなんとなく聞いていたにすぎないのだが。

  先生の次の言葉は。「今日のゴミ捨ては西園寺と四沿か、よろしく頼むぞ。」

 え?僕はそんなことがあるのか耳を疑ってしまった。機会があればと思っていたもののこうも早く来られてしまうと、さすがに驚きを隠せないものである。

 隣を向くとてるるがこちらを向いてニヤついていたが、僕はてるるにそんなことあるのか?という顔を返した。

  そして、終礼が終わってドキドキのゴミ捨ての時間がやってきた。

  ゴミ捨て場は3号棟あるうちの、普段は自分たちの教室があり、使う、1号棟に隣接されている。普段、僕たちが使う教室は4階にある、つまり僕が西園寺さんと居れる時間は教室を出て階段を降りゴミ捨て場にゴミを捨て降りた階段を登って教室に戻るまでのほんの5分から10分間である。

  まず僕たちはゴミがそこそこ入ったゴミ箱からゴミ袋を取り出し、ゴミ袋の口を閉じた。

 僕は、さぁいくぞ、なんていう心構えや志しを持って、僕たちは教室を出た。

  まずは廊下だ。何か話さないと、と脳内反復していると、もう階段に一歩踏み出していた。

 西園寺さんは僕の少し後ろで階段を髪を揺らしながら降りていた。

  そんな立ち位置で僕たちは無言のまま階段を降りっていって二階に差し掛かったところで、僕はやっと勇気というものが湧いてきた。

 僕は湧き始めたばっかりの勇気をそのまま放出することにした。

「さ、西園寺さん」

 僕が彼女の名前を呼んだ瞬間のことだった、彼女は階段を踏み外した。

 僕は咄嗟に西園寺さんのほうに手を伸ばし、彼女の足が一段下にあたる寸前で僕は彼女を転倒から救うことができた。

「西園寺さん、大丈夫?」

「うん!大丈夫!ありがとう。臨也、、、四沿君こそ大丈夫?」

「うん、僕はなんともないよ。」

 うん、と同時に僕は気になった。なぜ今名前を言い直したんだろう。もしかしてのもしかしてがあったりするのだろうか。

  その後、僕達は一言も交わすことなくゴミ捨て場にゴミを捨て、降りて来た階段をまた上っていき教室に戻った。

  教室はもうだれも残っておらず、僕と西園時さんの鞄だけが残されていた。

 窓から風が入りカーテンを揺らしている。

 少し傾いた太陽が僕たちを照らす。

 このままが時が止まればなんて僕は考えていたが、そんなことは起きるはずもないので、すぐに考えるのをやめた。

 停止し、勝手に何も起きることはないと納得しようとした矢先、晴天の霹靂のように僕の耳に言葉は響いた。

  「四沿君さっきはありがとね。よかったら友達にならない?」






最後まで読んで頂きありがとうございます。

中途半端な言葉と、中途半端なところで終わりましたが、続きは書くかわかりません。続きを書こう書こうと思っているだけで、何も進まなかったので供養します。

こんな世情の暇つぶしにでもなっていたら幸いです。

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