気がつけばスキル革命1
稚拙な文章ですが、楽しんでくれれば幸いです
休日を異世界で過ごすと決まった翌週。
また摩訶不思議なものを目にしてしまった。
…子供達が空を飛んでいる。
それを地上から護衛騎士やナオト王、メグミさんがオロオロしている光景。
舞◯術!?
時は戻って、土曜日午前中は買い出しや諸々の家庭の用事を済ませ、昼から異世界へ出発。
門番さんに挨拶と来た旨をナオト王に伝えてもらい、城内のサロンへ案内してもらった。
「待ちわびたぞ!さぁ早速教えてくれ!!」
と顔を会わすなりがっついてきた。
「落ち着いて、落ち着いて。」
スパコーン!!
ナオト王の後頭部から軽快な音と共にミフユ妃の扇子が一閃。
そのままケイちゃんと息子達を連れて離れたところで遊ばせるミフユ妃。
…無言が凄い圧を感じます。
「すまん。我ながら気がはやった。」
と後頭部をさすりながらナオト王はいつもの事だからと笑った。
あぁ王様でも夫婦な瞬間はあるのだなぁと心の距離が縮まったような気がしてちょっと和んだのは俺だけではなく嫁さんもそうだったみたいだ。
「まずはですね。スキルそのものを逆に教えて欲しいのですが。」
「ほう。それはまた何故?」
「まずは、俺と雪の認識合わせが必要かなと相談したんですよ。俺たちが知ってる知識レベルとはいえ、幅は広いです。なので、そちらのスキルに対する常識なんかを教わった上で話す内容を決めようかなと。…後は、俺たちも使えるなら使ってみたい。」
「ふむ。確かにの。では、メグミを呼ぶか」
と、側仕えの騎士に指示をしつつ説明を始めた。
「基本的な部分は、子供にも教える部分であるので私から説明を進めよう。」
「スキルとは、頭の中にある事象を具現化することと考えられている。個人の内包する能力にもよるが大きくは5つに分類される。火、土、水、風。そして、その4つに当てはまらない無だ。」
「ファンタジーの魔法みたいなものか。俺達も使えるのかなぁ」
「さぁね。やってみればわかるでしょ」
「基本的には、皆全属性を使うことはできるが、個性というか、効果に差が合ったりするので、賢族は主に人に合わせての適材適所で職とし、各種族と協力して生活しているのだ。」
「各種族のスキルは?」
「賢族以外の種族はスキルを使うことはできない。だからこそ賢族が他の種族と対等な関係を結べているとも言える。」
「わぁぁぁ~~~~い!!」
不意な子供の歓声に話を中断して子供達の方に振り返ると…
…空を飛んでいた。
空を自由に飛び回る陽斗と涼太。ケイちゃんは下で目をキラキラさせて大興奮状態。ミフユ妃やイケメン執事はオロオロ。
…カオスである。
が、
「降りろぉ!あぶねぇだろうが!!」
鬼のお母様が降臨されるとピタッと飛び回っていた子供達が止まり。顔面蒼白で降りてきた。この瞬間は逆らってはいけない。松山家のヒエラルキーは、この時だけは絶対的効力を持っているのだ。マジで。