出会い3
稚拙な文章ですが、楽しんでくれれば幸いです
という訳で、我が家に王様ご一行がいると言う違和感しかない状況が生まれた。
俯瞰で見たら、達の悪いコメディだろうなぁと思いつつ、テレビの前のソファーへ誘導、ナオト王ら家族一行+メグミさんが、ソファーへ、イケメン執事とハーフプレート装備の厳つい顔した兵士がリビングのドアのそばに控えた。
雪が台所へ向かいながら
「紅茶なら飲めるかなぁ?」
と聞いてきた。
「そうだなぁ。さっきもらったお茶もハーブティー系だったしなぁ。あっでも、せっかくなら緑茶でいいんでないか?日本独特なものだしね」
「それもそうね。」
と言いながら、急須を用意し始めた。
多分ソファーの前のテーブルで淹れるのだろう。
俺は俺でナオト王に向き直り説明を始めた。
「まずは、ようこそ我が家へ。細かい話はともかく先ずは超概要というか前提条件からです。」
と科学技術の世界であること、スキルは存在しなく、人間単一種で、内訳として生活圏による有色割合で種族認識していることを説明した。
その上で、超有名動画サイトから、自然・科学技術・文化の各分野の子供向け番組を観賞。
途中、緑茶に感動し、緑茶・烏龍茶・紅茶についてのプチ知識を交えつつ、気がつけばお昼前だった。
「お昼どうする?」
「面倒だから、備蓄してるカップラーメンでいいよ」
「すまないが、その備蓄を教えてくれないか?」
と、不意にナオト王が切り出した。
「先程の動画のようなら、様々な分野で我々の数歩先を歩んでいるように思える。正直我々の文化では備蓄品は簡単に、短時間に食べれるものではない。しかも一般家庭となればなおさらである。迷惑でなければの話だか…」
と、途中から無茶振りな事を自覚したのだろう。顔を赤らめ尻切れトンボな感じだが
雪と顔を合わせ一呼吸おき両方同時に苦笑い。
「良いですよ。但し、全部同じのは出せませんし、あくまでも俺たちの住む国の一般家庭の備蓄品と思ってください。軍用でもないですからね。」
と言うやいなや
「ありがとう。迷惑をかける」
と頭を下げた。横でメグミさんがニヤニヤしている。
後でイジられるんだろうなぁ
と思いつつカップラーメンの棚を開け、漁り出すと案の定メグミさんとミフユ妃にイジられていた。
ちなみにケイちゃんは和室で陽斗と涼太とオモチャ遊び中。
家族ぐるみの付き合いの休日と言える光景なんだろう普通なら。
中世風の出で立ちや執事と兵士がいなければ…