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6話 経緯

少々長くなってしまいました…


そして、恋愛要素がまだ欠片もない…

でも、バックグラウンドは大切なところですので、もう少しお付き合いください…。

その後も、サンの話は続いていく。

椿は、置いていかれないように、必死に頭を整理した。


さっきの話と続いた話、つまりは、今までの話を要約すると、


宇宙に、地球からずっと離れた所に、太陽系と似たような構図を持つ惑星の集合体がある。


その惑星達の1つに、地球のような惑星がある。


その惑星が、唯一地球と違うのは、『魔法』が存在すること。


そして、その惑星には、4つの国が存在する。


アメジスト王国

ルビー王国

サファイア王国

トパーズ王国


それぞれの国の王族が、魔力を有している。


そして、それぞれの国にその魔力の根源となるものが存在する。


アメジスト王国は、風。

ルビー王国は、火。

サファイア王国は、水。

トパーズ王国は、土。


王族は、その根源となるものに関係するような魔法が使えるのだ。


王家の者は代々、魔力を受け継ぐらしい。


そして、王家の血を引く者は、それと同時に、ペンダントも受け継ぐのだとか。


ルビー王国のペンダントは、今、椿が持っている、この、赤い宝石のもの。


他の国にもそれらが存在するらしく、そのペンダントは、王家の証であり、古文書とやらを読み解くのに使う、とのこと。


古文書には、魔法に関する事柄が載っている。


王家の者は、みんな魔法を受け継ぐが、それを読むことによって国王や女王に相応しいほどの魔力を受け継ぐのだとか。


そして、風火水土、それら根源は、それぞれ王国の守護をするものとされている。


このサンという猫は、その4国のうちの一つ、ルビー王国から来たらしい。


そして、先程、椿が間違えられた、『マリー』という子は、そのルビー王国の姫なのだとか。


椿は、その姫様にそっくりらしく、生まれ変わりならしい。


何故生まれ変わったのか、というと、


ルビー王国は、隣国の1つ、アメジスト王国に攻めいられ、滅亡させられたらしい。


理由は、ルビー王国の魔力である、火の力を狙って。


ペンダントと古文書を狙って。


そして、その姫である、マリーさんは、自ら魔力と剣術を用いて戦ったが……


サンに、『必ず生まれ変わるから、それまで待っていてほしい。それまで、魔力とこのペンダントは預けるから』という旨のことを言い残して自ら兵士の方へ向かっていったらしい。


そして、国王、王妃も同じく亡くなってしまったらしい。


涙ながらに話す、 サンは、見ていていたたまれなくなる。


わなわなと震えた小さな身体。


「…今も、アメジスト王国の奴らはそのペンダントを狙っている…」


「…これを…」


椿はそっと、ペンダントに触れる。


ふんわりとした光を放ち、優しい赤い色の宝石。


触れてみると、少し温かいような気がするのは何故だろうか。


「うん…。だからね、椿、お願い。ボクと一緒に、ルビー王国を、わが祖国を…取り戻してほしいんだ…」


サンが、椿の方を真っ直ぐ見て、言った。


真剣な瞳とかち合う。


どうすれば…いいのだろう。

一国を救ってくれ…だなんて。


そりゃ、手を貸してやりたい気持ちはある。


でも…


一高校生である椿に、そんなこと、出来るのだろうか。


椿は戸惑った。


椿はそっと目を伏せ、


「…少し…考えさせて欲しい…」


迷った末に、それだけ、口にした。

アメジスト王国の記述がパール王国になっていたので、編集しました…。

国名間違えてたら訳分からんくなりますよね、ごめんなさい。

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