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12話 さてどうするか

最近私生活の方が忙しくて更新出来ませんでした…。

ごめんなさい…!


ルビー王国に行くと決めたし、心の準備もできた。


だが、ひとつの問題が浮かび上がった。


そうだ、行き方だ。


生まれてこの方、異国、しかも地球とは別の星へ行ったことなんてもちろんない。


……というか、行ったことある人なんているのだろうか。いるなら是非是非方法を教えて頂きたい。


「……で、どうやって行くの?」


椿はコテンと首を傾げて問いかける。


歩き?自転車?自動車?電車?


いや、待てよ、行き先は別の星だよね。

ならば……ロケット……?


頭を忙しく働かせ、思いつく限りの交通手段……でないものもあるもしれないが……を上げてみる。


でも、数個しか思いつくものはなかった。


あわあわとしながら、必死に考えている椿に、


「……椿……ルビー王国は魔法を使う国だよ……?」


サンは呆れたように言った。


「そっか!魔法か!……でも、誰が?」


きょとんと返した椿に、サンははあっと大きなため息を吐いた。


「椿、キミって馬鹿なの?」


そう呆れ顔で告げるサンに椿はむっと頬を膨らませる。誰とて馬鹿だと言われれば怒りもするだろう。


そんな椿を他所にサンは話を続ける。


「キミに魔力を渡したの、覚えてないの?マリーの魔力は国内……いや、世界でもトップクラスだよ」


そういえば、そうだった。実感は全くないが。赤い炎のような光が入ってきた、先程の不思議な現象を思い出す。


馬鹿にしたような顔をしているサンに椿は少しイライラしながらも、


「でも、私、魔法なんて使ったことないから使い方なんて分からないよ?」


と少しムッとしたように言ってみる。


いくらマリーの魔力を貰ったとは言え、椿は普通の女子高生だ。16年、魔法なんてものとは無縁な生活をしてきたし、強いて言うなら非現実的とさえ思っていた。


まさか、自分が使うことになろうとは夢にも思わなかった。


そんな椿に、サンは打って変わってニコッと笑顔を浮かべた。


猫ってこんなに表情豊かだったっけ?

……異世界効果……??


サンは、


「大丈夫だよ、上手くいくよ!……多分だけど」


そう言うが、最後の方、何となく歯切れ悪かったような……。


そして、その歯切れ悪い部分では、聞き捨てならない言葉が聞こえた。


小さくだが、本当に小さな声だが、「多分だけど」って言った。


確かに言った。絶対言った。


「多分って……」


「大丈夫だよー、キミはマリーの生まれ変わりなんだから」


ね?と首を横にコテンとかたむけるサン。

さっきの馬鹿にしたような表情はなんだったんだと聞きたい。


とはいえ、乗りかかった舟だ。

少々、というより色々いっぱい怪しいが、1度すると決めたことはとことんやってやろうではないか。


「わかった、やるだけやってみるよ」


椿がそう言うと、サンはぱあっと笑顔を見せる。


「本当に!ありがと、椿!」


こういう屈託のない笑顔は可愛いのになぁ。


サンって二重人格だったりする……?

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