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第七話 くぅ~仕事の後の一杯は

 改行時の1マス空けできるようになりました。


「どうだい?決まったかな」


よし、決めた!!


アイテム…無し

ステータス…無し

スキル…《鑑定》2P《刀術Lv2》2P《投擲Lv2》2P《MP自動回復Lv2》2P《努力の才》20P

スキル適正…【回復魔法:E→C】3P【土魔法:B→A】3P


「へー…なんか地味な構成だねぇ…」


 ですよね~って自分でも思わないでもない。

 出来れば思いもよらない組み合わせで、アッと驚くようなのをやってはみたかったんですけどねぇ…


 おれがおバカだからちくしょう!!


「アハハ♪

まあ無難なところに落ち着いたんじゃない?」


 まあガチガチの初心者セットアップってところですかね。基本《経験値獲得2倍》の早期レベルアップと《努力の才》の+補正で全体の底上げに期待。

 …《努力の才》を取ったのにはちょっとだけおセンチな事情もあるのだが…


 攻撃手段としては元々持ってた《体術Lv2》と《刀術Lv2》の近接をメイン。やっぱりファンタジーで(サムライソード)は男のロマンだしね♪ビバ、ロマン武器♪


 《投擲Lv2》をサブにして遠距離をカバー。《弓術》とかあったので、どちらにしようか一瞬迷ったけどその辺の石とか拾って投げれるお手軽さ重視で《投擲》に決めた。

 矢の回収とかちょっとめんどくさそう…


 魔法に関しては未知なので実際に使って具合を確かめてからだな~。異世界行ったら最優先で検証だ!!


 結局戦闘ありきな選択をしてしまったけど、俺もやっぱり男ですしおすし。

 魔物を狩って一攫千金・成り上がり的なものを夢見ちゃうのは止められねえです!!!


「それじゃあ準備も終わったみたいだし最後の作業して、行ってみようか」


 最後の作業ですか、なんだろ?


「随分その状態に馴染んでるんだねぇ♪

人魂の状態で転生する? 人外転生もいいかもね♪」


 おう、そうでした。体作ってもらって年齢設定もしないと。あと名前か。


「そうだね~♪

じゃあ名前はどうする?今までの名前使う?

それとも変えるかい?」


 あんまり前の名前と違うと呼ばれても気付けないかもだしな………アイバーで!!


「はいはい、アイバーね♪

性別は男のま…あ、TSする?」


 それはNOで!!


「男…と、じゃあ年齢は?

一応いっとくけどテンプレ推奨だから新しい体で街道の近くの森がスタート地点ね♪ けっして説明し忘れていたとかじゃないよ…………………


だから相応に動けるぐらいの年齢にしてね。意味はないけど高齢にしてもいいよ」


 ああ、そっか赤ちゃん転生とか、幼い頃に急に思い出し転生の可能性もあったのか…

 まったく異世界転生は最高だぜ♪


 今回の場合は事前説明有森の中転生か。

 その世界…アーニスでしたっけ!?の成人年齢っていくつなんですか、酒とか飲みたいんで♪


「地域や身分によって差があるけど平均なら15歳だね。

下は精通・生理がきたらなんて地域もあるし、上は20歳が区切りかな。」


 じゃあ15歳で。


「はいよー♪」


 職業ってギルドとか神殿で変更可能なんですか?


「職業は最初はデフォルトで市民にしておくね。

特別仕様である意味現状の確認もできるようにしといたよ♪」


 ? よく分からないけど閲覧していけばわかるか。


「お疲れ様。これで決めるモノは全部決めたね♪」


 ワクワク♪ ちょっと確認してみますね!!


 ステータスオープン!!


【 名 前 】アイバー

【 年 齢 】15

【 性 別 】男

【 職 業 】市民 ※異世界転生者

【 L V 】1

【 H P 】130/130

【 M P 】105/105

【 STR 】120

【 VIT 】90

【 INT 】277

【 MIN 】55

【 DEX 】112

【 AGI 】184

【 スキル 】《経験値獲得2倍》《鑑定》new《体術Lv2》《刀術Lv2》new《投擲Lv2》new《回復魔法Lv1》《土魔法Lv3》《闇魔法Lv1》《MP自動回復Lv2》new《統率Lv1》 《孤独耐性Lv6》《冷徹》《算術Lv5》《努力の才》new

【称号】

【スキル適正】[近接戦闘:C][回復魔法:C]new[土魔法:A]new[農業:D]


「ステータス閲覧はアガるなあ♪

前回との変化部分がわかるのも嬉しい仕様だ。」


「お気に召してくれてこちらも嬉しいよ♪」


 マホガニー風の机で司令ポーズをした金髪の青年が優しげに微笑む。


「ありがとうございます♪って…え、誰?」


「やだなあ♪ ずっと一緒にいた神様でーすよぉ♪」


 明るい金髪に青を基調としたシックなデザインのスーツに白い手袋。組んだ手の所作だけで貴族然とした雰囲気を感じさせるようだった。

 だがそこに威圧感を感じないのは、微かに弧を描く口許と細められた眼差しが作る笑みの表情のおかげであろう。

 あと口調。


「ええ、あのぼんやりとしてた神様!?」


「うん♪ ステータス閲覧と同時に君に肉体を与えたからね♪

肉眼で見れるようになったんだよ♪

どう?神様の姿を見た感想は」


「あー、天然だけど優秀で、でも純粋故の幼児的な残虐性を持ってそうな若様」


「君はそっちかぁ~♪

仲間内だと、後半が腹黒のどっちかに別れるんだよねぇ…フフ♪」


「どっちにしろヤバそうですね…」


 真実も知らない方がいい場合があるよね!! 


「それと君の感覚では変わってないかもだけど声も出してるからね♪」


「え、あーあーテステス。ホントだ!!」


 気付けば体に目を落とし確認する。

少し古ぼけた見慣れぬ衣類、おそらくは異世界の平服なのだろう。それに包まれた肉体は以前と変わらぬ感覚でもって迎えてくれた。


「君が15歳の頃の様子を再現してあるよ、よければ確認してみれば♪」


 言われるまでもなく手のひらを見、胴に触れ軽く叩きながら足側へ。膝に届いたところで屈伸しその動きに納得して確認を終える。


「体軽いです!! ついてた肉も大分落とされてますね!!

スゴい!! 全女性垂涎の異世界転生ダイエット!!  アンチエイジング効果もあり!!」


 長年の懸念事項が解消された♪


「あ、顔は!!」


「はい鏡♪」


 オシャンティが鏡状になって面前に浮かぶ。

 そこに映っていたのは…


「あ、変わんな…い? 自分の顔なんですがなんか違和感が…?」


 間違いなく自分の顔だ。それは断言出来る。だが妙にすっきりしているというか…


「顔の骨格とかパーツの位置とかは変えてないんだけどねぇ、黒子とか水疱瘡の名残で凹んだりした跡を消させてもらったよ♪

色の白いのは七難隠すじゃないけど、ちょっとしたサービスね♪」


 「肌ケアまで、これで俺もモテモテ…になる訳

ないな…はぁ」


 自分の顔なんで良くわかる。それでモテるほど自分の顔面偏差値は高くないと…ギリギリ60に届かないくらいだろう…はぁ


「そんなに悪い訳じゃないと思うんだけどね♪」


「そんな母方のバア様みたいな事言っても信用しません」


 やれやれ処置なし、みたいに肩をすくめても変わらんぞ!!

 だいたい神様の貴公子然としたフェイスから言われても説得力がない!!


 ひとしきり興奮した後パイプ椅子に座り直す。


「特典のアイテムボックス渡すからねぇ♪

確認してみて」


 足元に大きめの布袋が現れる。

 褪せた茶色の布袋は薄汚れており、シンガポール辺りで道にちょっと置いただけで罰金を取られてしまいそうな具合である。


「外見はそんな風だけど5立方m分入るし重量軽減付与もしてあるから。

テンプレ通り袋の口より大きいモノでも取り出し口に近付ければ収納されるし逆に手を近付ければ思ったものが出てくるからね♪

現地の服装、武具一式も入れといたから♪

中堅以上の冒険者持つようなモノだから奪われないようにね~♪」


 「おお、スゲー!!」


 実際に袋から長柄の槍を出してみたのだが、使ってみるとなんとも言い様のない不思議な感覚だった。

 順繰りにモノを出して確認してみると、刀もあった。ひょっとしたら剣程メジャーじゃなくて初期装備にはないかもと思ってたので一安心だ。


「あ、硬貨の入った袋も。いいんですか?」


「例の元手の端数だから♪

10万弱だけど現地通貨に両替しといたよ」


 言い方がちょっとした海外旅行に行くみたいだな…


「これで僕から渡すモノは全部渡したね♪」


 そうか、てことはもう送られるのか。


「そういうことだけど…大丈夫かな?」


「…ちょっと待ってくれます!?

スゥ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~、

ハァ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 、




…………はい!!お願いします!!」


「はい、それじゃあ送るよ♪


どんな風に過ごしたら寂しい人生になるって知ってる君なんだから、後悔しないように過ごしなさいね♪


んじゃ、バイバイ♪ アイバーくん」


 足元から光が駆け上がってくる。転移魔法とかだろうか、スゴく導入っぽい!!


「ありがとうございました!!」

 

 勤め人仕込みの最敬礼で謝意を表す。

 最後まで軽い神様だったけどお世話になったな。

 姿を見せてから変わらない表情でヒラヒラ片手振ってるや。


 そんな事を思いながら、


 俺は

 

 ひ か り に


 の  ま  れ  た





















◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇




「はい、お仕事完了♪」


 アイバーを送り出し一人部屋に残る。


「寂しいって感情の波で管理者の目に留まる人の子ってのは珍しいねぇ♪

大体、『死にたくない』とかのごちゃ混ぜの感情の爆発なんだけどなあ」


 まあそういうのがあってもいいかと懐から少年跳躍を取り出す。


「さて少年跳躍のアンケート出しに行くかな♪

そろそろ跳躍伝統の10周打ち切り候補が色濃くなってきちゃうからねぇ♪」


 コンビニ近くのポストへの投函ついでにビールとおでんでも購入してこようかなあ、と考えながら本誌から応募専用ハガキを切り取る。


「気に入った作品の連載のためにはコツコツアンケート出して投票しなくちゃねぇ♪

アイバーくんも()作品(・・)みたいに10周打ち切りにならないといいけどねぇ♪」


 アンケートと読者プレゼント欄に記入を終えたマルキウスは悠然と部屋を出る










 やっと行けました。


 補足

 スキル等のポイント振り分けですが一応の基準があります。


《スキル》

Lv無し:重要度・有用性による

Lvあり:Lv1の取得~Lv5強化 1P

    Lv6~8強化      3P

    Lv9~10強化     5P

【スキル適正】

Eの取得とDへの強化:1P

C・Bへの強化   :2P

Aへの強化     :3P


となります。お暇でしたら作中と照らし合わせて見てください。

m(__)m




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