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第五話 からの~現実見ようよ

早く転生部屋を抜けたい。


※12/23、ステータス欄に性別の項目を追加訂正しました。


※12/26、ステータス中の閲覧に関する設定を変更・訂正しました。

他者の閲覧不可

管理地以外での閲覧不可


本人も見れません。

「ステータスオープン♪

はい、リピートアフターミー!!」


ステータスオープン♪


【 名 前 】

【 年 齢 】

【 性 別 】

【 職 業 】 市民

【 L V 】 1

【 H P 】 130/130

【 M P 】 105/105

【 STR 】 120

【 VIT 】 90

【 INT 】 277

【 MIN 】 55

【 DEX 】 112

【 AGI 】 184

【 スキル 】 《経験値獲得2倍》《体術Lv2》《回復魔法Lv1》《土魔法Lv3》《闇魔法Lv1》《統率Lv1》《孤独耐性Lv6》《冷徹》《算術Lv5》

※以下管理地以外での閲覧不可

【 称 号 】

【スキル適正】[近接戦闘:C][回復魔法:E][土魔法:B][農業:D]



おおー、いいじゃな……んん?

なんか気になるところが…


「異世界の一般成人男性のステータスに君の前生での経験を反映させといたから♪

名前と年齢はこれから決めるので空欄、レベルは1、その他の一般人の平均値はだいたい100だね…ぷぷ、メンタル弱。

生前の経験でスキルも獲得出来たし、よかったねえ♪」


聞こえてますよ~

でもまあ納得はできるかな。

HP・MP・STR・VIT・DEXは多少のばらつきはあってもほぼ平均みたいなもんだしな。


AGIは…俊敏性?なんか意外に高いな?


「学生時の陸上部県大決勝までいったのが評価されてるね♪ ポテンシャルはあるでしょって事だね♪

INTは知識とかで、異世界教養と日本の義務教育を比べた場合の差分だね♪

《算術Lv5》もその恩恵だしね♪」


先回りされちゃったよ…

でも、よく子供の学力低下が深刻だなんて言われてるけど大したもんじゃないか♪


それよりも………MINの低さが気になるなあ…


「MINは精神力とかだね~ぷぷ♪

定義がちょっと面倒なんだけど誘惑とかに強くなったりとか…ん~心の防御力かな♪」


薄々感づいてたけど、俺心が弱いんだなorz

今人魂だからorz出来ないけど…


「まあまあ♪

悪く言えば脆弱だけど、良く言えば繊細って言えるんじゃないかな?

見方1つだよ♪」


そう…だな!!もう自分を責めるのは止めよう!!

ありのままの姿を見せるんだ!!


「そうそう♪

それに弱いからこそ鍛えられたスキルもあるじゃない♪」


…ですよね…《孤独耐性Lv6》と《冷徹》って…


「ハハハ♪

生涯孤独を受け入れかけていたからね♪」


なにげにスキルの中で一番レベル高いんだよな…この果てしないぼっち坂を登りはじめていたかぁ。


更には《冷徹》だ。

《冷徹》って響きが怖いな…自分が非情な冷血人間だっただろうかと悩んでしまいそうだ。


「《冷徹》は物事を俯瞰的に見れるスキルだね。常に第三者的な思考を持てると言うか…疑い深くなるというか…他人事な別人格を頭の中に常駐させている状態だよ」


あー何となく…


「結構役に立つよ。

人間、自分が当事者になると冷静な判断が出来ないって結構あるからね。

端から見たら、なんでこんな事に気付けないんだみたいな事があるでしょ?」


母さん助けて詐欺か、この名称を付けた奴にこそ必要なスキルじゃないか?


ともかく騙されたり間違えたりしなくなるのか?


「絶対という訳では無いね。

他人事として見ているのも君だから、冷静な君の判断力を誤魔化したり欺く事ができる相手には通用しないね」


なるほど、それはそうだ。素の俺より素で優秀な人間には勝てんわな…

性欲を刺激するハニートラップとかには有効そうだ…ちっ!!


「称号は空欄だね」


お、これも気になってたんですよね♪

『異世界を~~せし者』的なのつかないんですか?

んでパラメータに補正がつくとか!!


「無いね。

楽しみにしてたなら悪いけど、前に言ったように諦めてね♪

これは前人未到空前絶後の大偉業クラスの事をした人に贈るようなモノだね」


空前絶後前人未到の大偉業とな?


「うんそう♪

一応設定してあるのだと『~~を滅せし者』っていうモンスター討伐枠があるけど、どれも一律『絶滅』が条件なの。

ゴブリンとかオークの数が多いのよりドラゴンとかの強くて少ないのを狙った方が目がありそうだけどね♪

生き延びて無双出来るようになったらチャレンジしてみたら♪」


なんとも物騒な話だ。俺には関係無さそうだね。

さ、次々スキル適正だな♪


「スキル適正は個人の資質ね。これに向いてるよって話、本来は見れないけどこの転生部屋では見れるよ♪

転生したら見れないからよく覚えておいてね♪


にしても完全にランダムのはずなんだけど…何となく田舎スメルが漂う構成だねぇ…」


【土魔法】と【農業】の親和性の高さよ…

それはそれとして、スキル適正って魔法系は個別なのにそれ以外は結構まとめられてるんですかね?


「結構ザックリなんだよ。わかりにくかった?」


ちょっと。【農業】って《農業》しか覚えられないのかなぁと…


「スキル適正【農業】は第一次産業関連だね。いくつか例を挙げると《採取》《採掘》《解体》《釣り》なんかかな。

おまけで教えるけどスキル適正【工業】は二次産業《鍛冶》《木工》《調剤》等。

スキル適正【商業】は《算術》《交渉》なんかだね。

2つの適正に被ってるようなスキルもあるから探してみても良いかもね♪

今のところ君の適正は【農業】のみだけど♪」


へえー、今は思い付かないけど余裕があったらやってみようかな♪




「一通り確認したし、そろそろポイントの問題に移ろうか♪」


ついにこの時がきたか!!

いったいどんな算定方式なんだ?


「ポイントの算定方式は…」


算定方式は?


「ズバリ……お金です」


え? お金? オカネ? マネー?


「そうです。

お金です、昔は『時は金なり』と申しましたが今は違う!!

価値ある時間はお金を払わないと手に入りません!!『金は時』転じて『金は力』マネーイズパワーなのです!!」


おお、今まで『♪』記号を使って穏やかだった神様が熱い!!『!』マークの連発だ!!


神様・エクスクラメーション!!


銀河が崩壊するぅ~!!


…………さて、しかしどういう事だ?

人魂状態の俺に現金の持ち合わせなどない。

裸一貫どころか魂21gだ。


「安心してください!! 払えますよ!!」


神様はぼんやりとしか見えんから安心だな♪


「コメディー成分を補給したところで 、真面目な話にいこうか♪」


このまま神様が、ですます口調でいくかと思ってビクビクしてしまった。




◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇




「『縁』の話を覚えてるかい?」


ああ、俺が存在しなかった系の処置のくだりですね、もちろん覚えてます。


「磐田さん、なかなかいいキャラだったね♪

で、『縁』を切ったというのは人に限らない。モノ、土地、建物、契約等々多岐に渡る。

君の存在をなかった事にした際、宙に浮いたそれらはどこに行くと思う?」


…それは一緒になかった事になるんじゃないですか?

タイムパラドックス的な…卵が先か鶏が先か?


「うん、まあ諸々消す予定だったんだけどねぇ………それじゃあなんか、寂しいじゃない♪


君は生きてた。


大した縁も結ばず世に名を馳せるって訳でもない、アニメやマンガ、ケータイ小説なんかが好きな少しオタ気味の中年さ♪

両親には独身なのを心配されながらも普通に愛されてたし、ご近所さんの付き合いだって面倒がりながらも普通にこなしてた。

知らない人に特に迷惑かけるでもなく職場の駐車場で五円玉をネコババしたりもするけどコンビニでお釣りを多く貰っちゃえば迷いながらも教えて返したりする小心者だ」



…なんだろう、体は無いけど目の奥が熱い…

…上手く息ができない気がするな~

情けなくってみじめではあるんだけど見ててくれる人がいるって嬉しいな、グスッ


「普通に生きてたからねー、

その中で残ってきたり積み上げてきたモノぐらいはさぁ、君の役にたてた方が良いと思うんだよ」


最近涙腺緩いな~

おっさんの泣き顔なんて何処に需要あんだってーの…


「君自身の貯蓄と遺産相続分、車や家財、不動産含めて計6800万で異世界で幸せになってみない?」


金額生々し過ぎんだろ。





設定厨っぽくてすみませんm(__)m

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