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プロローグ
ある日、彼はいつも同様、敵と戦っていた。何の生物かもわからない生き物と戦っている。いや、正確には彼の式神が戦っている。式神は数によって力を分散する。それは数が多いほど分かれていき2人なら1/2、3人なら1/3と分散される。彼がいまだしている式神は十体、よって1/10となる。敵の数は約10万、それを1/10、しかも呪術を使っての強化をしていないのだ。彼は退屈していた。この暇すぎる世界に、(あー、どこか別の退屈しない世界に行きたいな〜)そう考えていた時、彼は白い煙に包まれた。