第66話 ホラー小説だった
エアロ「(じー……)」
ぺらっ
エアロ「(じー……)」
ぺらっ
エアロ「ひっ!」
びくっ!
啓区「いい加減突っ込みを入れようかと思ってたけどー。何読んでるのー?」
エアロ「啓区さん!! いつの間に」
啓区「だいぶ前からいたけどー、エアロが読書に夢中になってるみたいだからー」
エアロ「ずっと眺めてたんですか、人が悪いですね」
啓区「あはは、ごめんねー。それで何読んでるのー? 途中から悲鳴上げたり、びくっとなってたけどー」
エアロ「……れんあ、普通の小説の皮を被った恐怖小説でした」
啓区「なるほどー、恋愛小説風のホラーだったかー」
エアロ「人が言いよどんだところを的確に看破しないでください」
啓区「途中までほのぼのだったのに、急に惨劇要素を入れてくるとか、ヒロインや主人公が闇落ちしたりヤンデレになるとかするとびっくりするよねー」
エアロ「まるで結構読んだことあるような言い草ですね」
啓区「読んではいないけどー、詳しい人が近くにいるからー」
エアロ「ああ、なるほど」
啓区「あと表紙がほのぼのしてるのに、中身がハード内容だったらギャップで二倍苦しむとかー。キャラがのほほんとした性格なのに、背負ったバックストーリーが重すぎたりー。基本コメディで楽しげなのに、後半で実はその裏側では……みたいなことがあったりしても、辛いよねー」
エアロ「妙に詳しいですけど、受け売りですよね?」




