第6話 セルスティーの調合講座
(※ セルスティー = セルス で省略してます)
場所 セルスティー宅 調合室
セルス「ということで、今日は雨だから室内で調合の手伝いをしてほしいのだけれど、いいかしら?」
姫乃「あ、はい私たちでよければ……。でもいいんですか? 素人の私が薬を作っちゃっても」
セルス「平気よ。売り物じゃないから。自分たちで使う分を、作り貯めておこうと思って」
姫乃「それなら何とか……」
カチャカチャ
セルス「準備できたわね。じゃあまず、爆薬から……」
姫乃「ええっ、いきなりですか……!」
セルス「ストックが切れそうだから、しょうがないわ。さっさと作りましょう」
姫乃「(売り物じゃないからは精神的に楽だと思ったけど……物理的にも精神的にもいきなり危ない事に)」
セルス「これと……、これを計って」
姫乃「はい」
ドキドキ
セルス「あとは、それとそれを混ぜ合わせてちょうだい」
姫乃「は、はい」
バクバク
セルス「そんなに緊張しなくても大丈夫よ。いきなり爆発したりはしないわ。……世の中には空気に触れただけで爆発するものもあるけれど、これは違うものだから」
姫乃「そ、そうですよね!」
ほっ
セルス「でも、隣に置いてある薬がひとかけらでも入ると、いきなり爆発したりするから気を付けてほしいわ」
姫乃「えぇっ!!」
ドキーンッ
姫乃「……(セルスティーさんっていつもこんな危ないもの作ってるのかな)」