第39話 お刺身
シュナイデル城 食堂
姫乃「海に近いからかな。よくお城のご飯ってお刺身が出るよね」
啓区「海に近い所の特権だねー」
なあ「お刺身さん、よく出てくるねってなあも思うの」
姫乃「でもお米はないんだよね」
啓区「ねー。東の方ならあったみたいだって、この前聞いたけどー」
姫乃「今はこんな状況だから、食べられないね」
啓区「僕達の世界って、食に豊かだったねー」
なあ「ぴゃ?」
エアロ「何ですか、皆さん。ご飯食べながら暗い雰囲気作らないでくださいよ」
姫乃「あ、ごめん。実は……」
かくかくしかじか
エアロ「はあ、食べ慣れたものがないと……、贅沢な悩みですね」
姫乃「悩んでるって程じゃないよ、ちょっと寂しいなってくらいかな」
エアロ「そんなので真面目に頭を悩ませてるんですから、贅沢です。でも、まあ少しは分からなくはないですよ。私もロングミストに住んでいた頃は食べてましたし」
姫乃「そうなんだ」
エアロ「あそこは島でしたから、新鮮な魚もありましたしね。お魚のお共にご飯が恋しくなるのも少しは納得できます」
啓区「真っ白なご飯の横にお刺身ー。ほかほかの湯気が立ってるご飯をお隣にー、お刺身一切れつついてー、お醤油……こっちだとジャムかなー。タレをつけて、一緒にぱくりー」
エアロ「ごくり……」
姫乃「美味しそう……」
なあ「ふぇ、なあご飯食べてるのに、何だかお腹すいてきたの」
啓区「味が想像できちゃうとー、余計に食べたくなるよねー」
エアロ「余計な事言わないでくださいよ。私まで食べたくなっちゃったじゃないですか」
姫乃「お腹空いた時に啓区にお料理の話させちゃったら、大変になりそうだね」




