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白かん! ~詰めりゃいいってもんじゃない~  作者: 透坂雨音
第五幕 運命を賭けた300秒

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第39話 お刺身



 シュナイデル城 食堂


 姫乃「海に近いからかな。よくお城のご飯ってお刺身が出るよね」

 啓区「海に近い所の特権だねー」

 なあ「お刺身さん、よく出てくるねってなあも思うの」


 姫乃「でもお米はないんだよね」

 啓区「ねー。東の方ならあったみたいだって、この前聞いたけどー」

 姫乃「今はこんな状況だから、食べられないね」

 啓区「僕達の世界って、食に豊かだったねー」

 なあ「ぴゃ?」


 エアロ「何ですか、皆さん。ご飯食べながら暗い雰囲気作らないでくださいよ」

 姫乃「あ、ごめん。実は……」


 かくかくしかじか


 エアロ「はあ、食べ慣れたものがないと……、贅沢な悩みですね」

 姫乃「悩んでるって程じゃないよ、ちょっと寂しいなってくらいかな」

 エアロ「そんなので真面目に頭を悩ませてるんですから、贅沢です。でも、まあ少しは分からなくはないですよ。私もロングミストに住んでいた頃は食べてましたし」

 姫乃「そうなんだ」


 エアロ「あそこは島でしたから、新鮮な魚もありましたしね。お魚のお共にご飯が恋しくなるのも少しは納得できます」

 啓区「真っ白なご飯の横にお刺身ー。ほかほかの湯気が立ってるご飯をお隣にー、お刺身一切れつついてー、お醤油……こっちだとジャムかなー。タレをつけて、一緒にぱくりー」

 エアロ「ごくり……」

 姫乃「美味しそう……」

 なあ「ふぇ、なあご飯食べてるのに、何だかお腹すいてきたの」


 啓区「味が想像できちゃうとー、余計に食べたくなるよねー」

 エアロ「余計な事言わないでくださいよ。私まで食べたくなっちゃったじゃないですか」

 姫乃「お腹空いた時に啓区にお料理の話させちゃったら、大変になりそうだね」




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