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白かん! ~詰めりゃいいってもんじゃない~  作者: 透坂雨音
第五幕 運命を賭けた300秒

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エイプリルフール特別編 嘘



 ???


 エイプリルフールなので、お題を出します。


 必ず一つ嘘を言いなさい。


姫乃「……って、言われちゃったけど。どうしよう」

未利「どうせアレでしょ。暇つぶしに面白い事すれとかそういう下らない理由でしょ。真面目に考えるだけムダムダ」

啓区「でも何か言わないと永遠に終わらないよー。どうするー?」

なあ「ふぇ、よく分からないけど、嘘をつくのは良くない事だってなあ思うの。でも悪い事しよーって思ってついた嘘はよくないけど、良い事しよーの嘘はついても良いと思うの」

姫乃「この嘘はどっちなんだろうね……」


 パッ


鈴音「ひょわ! あれ、ここどこですか。何で私こんな所に!」

未利「げ、鈴音(すずね)

啓区「わー、新しい顔ぶれだねー。確か未利の短編に出てくるエキストラさんー」

鈴音「な、なんですかここ。この不思議空間!」

啓区「賑やかし担当っぽいリアクションだー」

なあ「よく分からないけど、たくさんになってなあは楽しいの!」

未利「はぁ、なんでめんどいのくるわけ……」

姫乃「と、とにかく。とりあえず自己紹介しよっか。ほら、初登場だと分からない人もいるかもだし」


鈴音「もっともですね。お話はかねがね聞いてます、さすが姫乃さん。エムさ……じゃなくて未利さんに持ちあげられてるだけありますね! えっと、はじめましてです。私は音無鈴音(おとなしすずね)です。そこにいる未利さんとは、爆発物の詰まったトランクケースを持ってお金持ちさんの家に不法侵入した仲です!」

未利「ちょっ、アンタ何誤解されるような事言ってるわけ」

啓区「何か色々あったって事だけは分かるやりとりだねー」

なあ「仲良しさんで、とっても楽しそうなの!」

未利「これのどこが!」


姫乃「えっと、今のってエイプリルフールの嘘……?」

啓区「だとしたら、さすがだねー」

鈴音「へ? 何の話ですか? 私は……もごもご」

未利「いやー、ほんとよくできた嘘だわー。じゃあ、ほら次。さくっと行く。啓区」

啓区「えー僕ー?」


啓区「うーん、でももし嘘をつくんだったら。食べ物関連は止めて欲しいかなー。食べ放題とか、無料とかが嘘だったら落ち込んじゃうかもー」

未利「いや、そういう話じゃな……ええい、もういいわ。次アタシね。嘘って言ったらあのムカつく氷裏に今まで言われた分、全部言い返してやりたい。一日中言い続けても足りないだろうけど」

姫乃「現実的な考え方だね……。次は私かな。私だったら、やっぱりサプライズの演出に使いたいかな。びっくりさせてお祝いさせると使い方が一番だと思う」

啓区「さすが姫ちゃんー」

未利「略してさす姫」

姫乃「その言葉はなんかとがってそうな感じがして嫌かな……。でも、なあちゃんの番はどうしよう」

なあ「ぴゃ?」


姫乃「なあちゃんって嘘とかつけなさそうだし……」

なあ「嘘はよくないの!」

姫乃「だもんね」

啓区「あー」

未利「あぁ……」


鈴音「なあさんに嘘をつかせれば良いんですか? それなら簡単ですよ。ひらがなの『う』と『そ』を発言させれば良いんじゃないですか」

未利「そういうのじゃないし……」

姫乃「うーん、でももしかしたら大丈夫かも。『嘘を付け』じゃなくて『嘘を言え』だから」

啓区「おぉー、なるほどー。そう来たかー。というわけでなあちゃん、まず『う』って言ってみてー。その後『そ』」

なあ「ふぇ? なあお喋りさんするの。『う!』なの」

啓区「はい、よしよしー」

なあ「『そ!』なの」

啓区「よくできましたー。なでなでー」

なあ「ぴゃ。よく分からないけど、なあ偉いの!」


 おめでとーございます。条件クリアです。


未利「マジで!」

姫乃「鈴音さんのおかげだね。あ、年下だし鈴音ちゃん?」

鈴音「えへへ、それほどでもぉ」


 他の人も頑張ってくださいねー、なあちゃんだけクリアですよー。


未利「あ、ホントにそういう?」

姫乃「そっかまだだったね、嘘を言えだったから……」




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