第37話 偽名を考えよう3
姫乃……アイラ
啓区……空気
なあ……ザ・天然
エアロ……定規
エアロ「あの、偽名……ですか? そういうのを考えてるとは聞いてましたけど、この私の定規って何ですか。人に付ける名前じゃないと思うんですけど」
なあ「ぴゃ、なあの名前の横に天然さんって書いてあるの。なあ知ってるの。天然さんは自然さんなの。そのままなの。でも、なあはなあなの。どういう事なの?」
姫乃「ええっと……」
啓区「何か真面目そうで、几帳面そうで、ノートとったりしたら細かそうだし、レポートとか書いてたりしたら凄く中身がきっちりになりそうだなーって思って。なあちゃんはそのままー」
エアロ「人を融通が利かなくて頭固いみたいに言わないでください」
啓区「あはは、そこまでは言ってないよー」
エアロ「まったく。ちょっと知らない間に、変な遊びばっかりしてるんですから、ほんとうに普通じゃないですね。貴方達って」
姫乃「ご、ごめんね。勝手に変な事決めちゃってて」
エアロ「まあ、いいですよ。姫乃さんは。割と常識的な方ですし。未利さんがいたらもっと大変な名前になってたでしょうから、まだマシな方だとも思えますし」
姫乃「それは、否定できないかな……」
エアロ「それにしても、なあさんは何となく言葉の雰囲気から納得できるんですけど、姫乃さんや啓区さんのは何なんですか? 誰が考えたんですか?」
姫乃「あ、私のは自分で。別に深く考えてたのじゃなくて、何となく偽名を使うならこれかなって思っただけだから。ツバキ君に言われた名前の事が頭にあったからかもしれないし」
エアロ「アイナさん、でしたか……。似てますね。まあ、いいですけど。それにしたって啓区さんの方のはないですよ。これもご自分で考えられたんだと思いますけど、ないですね」
姫乃「あ、それはそうだね」
啓区「えー」
エアロ「空気になりたいのか空気である事を主張したいのか知りませんが。この世界で特別珍しい機械なんて物を弄っているんですから、そう簡単に空気に埋没できるわけがないじゃないですか」




