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白かん! ~詰めりゃいいってもんじゃない~  作者: 透坂雨音
第三幕 立ち向かう意思

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第21話 物語即興会



 石の町で閉じ込められている間、することのなくなった一同は即興物語会を開く事にした。


 未利「暇だからさ、何か面白い事ない?」

 なあ「面白いさんなら、ニコニコさんすれば面白くなるよってなあ思うの」

 未利「そりゃ、そうかもしれないけどさ。なあちゃんじゃあるまいし何にもなくても、誰でもニコニコなれるわけじゃないんだよ。ってーわけで、何か面白い事ない?」

 啓区「さー、どうだろねー。姫ちゃんは何かあるー」

 姫乃「えっ、うーん。面白い事かぁ……」


 うーん


 姫乃「そう言っても、本とかも持ってないし、ゲームできそうなものとかもないし……。そうだ、自分たちでお話を作るってのはどうかな。ほら、エルケの町でなあちゃんがやってたみたいに」

 未利「話かぁ、そういうのは何かなぁ」

 啓区「でも、道具も何もいらないエコ遊びではあるよねー」

 なあ「思いついたお話を皆で言ってくの、きっと楽しいの!」

 姫乃「うん、面白そうかも。ちょっと、やってみたいかな」

 未利「まあ、姫乃がそう言うんならいいけどさ」

 姫乃「順番はじゃんけんで決める?」

 啓区「くじとかで決めるよりはエコだよねー」


 じゃんけーん、ぽんっ。


 一番姫乃 二番なあ 三番未利 四番啓区


 姫乃「じゃ、じゃあ私から。えーと、どうしよう……。むかし、むかしある所に……、こんな感じかな。ちょっと照れくさいな。おじいさんとおばあさんがいました」

 なあ「なあそれ、知ってるの、おじいさんはお山さんへ芝刈りさんなの! そしておばあさんは洗濯さんに行くの。はい、未利ちゃまなの」

 未利「この流れでアタシ。って言うかこれあの「も」からはじまって「う」で終わる昔話をただなぞってるだけじゃないの!? これをどうせいと!」

 啓区「これをどうせいと、と叫んだおばあさんは川でー……」

 未利「続いてる!?」


 仕切り直しー


 姫乃「じゃあ、もう一回。えっと、むかし、むかしある所に鳥がいました、ええっとその鳥は綺麗な鳥でした」

 なあ「なあの番なの! えっとなの、鳥さんは楽しくお歌を歌うの! るるららーなの」

 未利「今度はまともだ。そんで歌った鳥は……うーん、じゃあその声に不思議な力があった。で、驚きの効果を発揮する」

 啓区「じゃあ僕だねー。うーん、そうだなー。歌ったらお菓子が現れるんだよー。それで、お腹がすいた人に……えー? 願望じゃないよー。お腹がすいた人に食べ物を分け与えてくれるんだよー」


 姫乃「二巡目だね、うーんと、食べ物をもらった人たちは鳥にお礼を言うかな。そして、木の実とかを探してきてあげると思う」

 なあ「なあの番なの! みんな仲良しでご飯を食べて、一緒にお歌をうたって、きっと楽しいの!」

 未利「え、これなんか終わってない? ここから何か続けんの? うーん、じゃあ……、しかしそこへ悪さをしようと強い別の鳥がやって来たとか。ぐっへっへ、苦労せずにご飯を独り占めできるぞー、みたいな」

啓区「また僕の番だねー。だけど、襲い掛かって来た鳥に向かって皆で歌えば、鳥は楽しくなって改心し、 大人しくなりましたとさー」


 めでたしめでたし。


 未利「まともだ」

 姫乃「今度はうまく行ったね」




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