第18話 寝るとこ
湧水の塔に向かう道中、姫乃は気になった事を尋ねた。
話題は仲間の一人の、衣食住の中の住についてだ。
姫乃「そういえば啓区って、私達と会う前いつもどこで生活していたの?」
啓区「えー、あ。ほらあそこに綺麗な蝶々がいるよー」
未利「あらかさまに話題をそらすな」
なあ「ちょうちょさんなの? どこなのー?」
啓区「えーと、どこかの親切な人のお家にお世話になってたよー?」
未利「なぜ、疑問系?」
なあ「ちょうちょさんいないの?」
姫「なあちゃん、ちょうちょさんは啓区がごまかしに言っただけで多分どこにもいないと思うよ?」
啓区「人間祖その気になればどこでもやっていけるよー」
未利「さては野宿か、野宿だな」
啓区「まるで犯罪者みたいな扱いだねー」
姫乃「野宿ってそれ本当? 大丈夫だったの?」
啓区「平気だよー。あっちの世界と同じ季節なのか、こっちも春みたいだしー、夜も寒くなかったしー。食べ物もー奇跡的に困らなかったしー」
未利「そういう問題じゃない。ってか盗人がいる」
なあ「とっちゃうのは良くないの」
啓区「エルケのどっかの農家の果物をとったじゃないよー。リーブス街道の横っちょになってる木から拝借しただけー」
姫乃「そんなとこにいたんだ」
未利「いや、そんなんで人間が生きてけるワケないでしょ、吐け。真実を吐け」
つねつね。みょーんみょーん
啓区「いひゃいよー(ホントなんだけどなー)」




