第6話 学年1位
学年1位の生徒、登場!
ズドーーーン
モンスターの巨体が崩れ落ちた。
「ふぅ、お疲れ!!」
火俄里が声をかけてきた。
のだが、
「お疲れって、ほとんどお前がやってたじゃねえか!!」
翔がそうつっこんだ。
実は今回の狩猟は、ほぼ火俄里のおかげなのである。
すさまじい速さで突撃していき、
僕たちが着いた頃には、半分近く削られていたのだ。
ほぼ支援程度の攻撃をしている間に、狩猟が終わったのだ。
「助っ人ってレベルの活躍じゃあなかったね。」
苦笑いしながらそう言うと、
「確かに・・・強すぎ」
「ホントだよ、まだ全然時間あるしよ。」
時計を見ると、30分近くあった。
「とりあえず先生に報告するか。」
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先生に報告すると、次の授業も無いから、寮に戻ってよし、
とのことだった。
「暇なら、図書館にいかない?。」
杏子の提案により、図書室に行くことになった。
図書室の扉を開けると、既に先客がいた。
「・・・・澄也たちか、どうした?」
本を読んでいたがどうやら気づいたようだ。
熱中して気づかないこともあるのに。
彼は、慧谷 影夜 (けいだに えいや)
一言で言えば天才である。
5教科ほとんどができ、入学試験トップで、ほぼ満点だったらしい。
僕たちは面接のみだったが、試験は、翔いわく高難易度だったらしい。
「俺たちは、早めに終わったから暇潰しだ。」
翔がそう伝えると
「そうか。」
一言そう言うと、読書を再開した。
「僕たちも本でも読もうか。」
影夜の態度には既になれている。
ただ無口なだけなのだ。
ちなみに、影夜がここにいる理由は、暇潰しだそうだ。
「さて、そろそろ行くか。」
既に時計は6時をさしていた。
「じゃあ、寮に戻ろうか。」
こうして、長月中学の授業がおわった。
寮についた。
この学校には、男子寮、女子寮の2つがあり、
職員の一部もここで寝泊まりしている。
部屋は二人部屋で僕のルームメイトは翔だ。
「澄也~風呂行こうぜ。」
翔が誘ってきた。
「うん、ちょっと待ってて。」
そう言い、支度をした。
そして、僕たちは、寮の風呂場へと向かった。
ありがとうございました。