第3話 数学・・・そして、バカ?
ガンガン行こうぜ。
パワー最強!!
重い体を引きずり、何とか次の授業である、数学の教室までやってきた。
「おせ~よ、どんだけバテてんだ。」
そこには、すでに準備を終えた、翔と杏子の姿があった。
「ゴメン、すぐに準備するから。」
そういい、僕もいそいで準備を始めた。
すると、
「アハハハハハハハ!!」
バカみたいに笑いながら、走ってきた人がいた。
「あれれ?まだ準備終えてなかったんだ。澄也おそーい、アハハハハハ。」
そういいのこし、どこかへ走っていった。
今きた、彼女は、四季水 遊
たまに一緒にパーティーを組む友人の一人だ。
彼女は僕達と同じ剣士なのだが。
彼女には、とんでもない弱点がある。
それは・・・一言で言うとバカなのである。
遊ぶことに対しては、素晴らしい力を発揮するのだか、
テストなど勉強では、赤点寸前なのである。
遊も、僕と同じように選ばれて来たのだが、
とんでもないバカであったのだ。
漢字の読み書きは、適当。
理科では、調合で爆発をおこし、
社会では、地理、歴史、公民がごちゃごちゃ。
英語は、会話にならない。
極め付きは、数学である。
かけ算わり算どころか、足し算引き算も危ういのである。
例えば、1+2=9 と答えたり
3+1=8と答えたりと、
勉強以前の問題である。
最近は、こんな間違いはなくなってきたが、
まともにはほど遠いのだ。
しかし、彼女がこの学校でやっていくことができるのは、
有り余る体力のおかげである。
分からなくても力づくでモンスターを叩きつぶすのだ。
そのため、安心して、前衛を任せられるのである。
さすがに毎日組んでいたら、体が持たないのが・・・
それでも信頼できる、友達の一人である。
仲の良い人からは、数学でよくする間違いから、遊9(ゆうきゅう)
と呼ばれている。
準備が終わった頃に、始業のチャイムがなった。
「あーあー、マイクテス、マイクテス、
よし、はいってるな。」
数学の、妹江先生が話始めた。
「えーこれから、基本的な、多項式、単項式の説明、及び、狩猟方法を説明する。
しっかり聞いておけよー。」
こうして、次の戦い、数学が始まったのだった。
えーと、以上です。
次に続きます。