プロローグ
よろしくお願いします。
ここは、長月中学校。
特殊な勉強方法を取り入れた、中学校だ。
ここの卒業生は、ほとんどが県立の高校や、トップレベルの高校に進学していた。
ここでは、5教科を主とし、他の教科は、体育以外はオマケ程度である。
そんな高レベルな中学校に僕は入学してきたのだ。
僕の名前は、長渡 澄也、
得意教科は、特にない。
普通な人間だ。
こんな僕が、ここ入学できたのには、ちょっとした理由がある。
それは、特別抽選制度というものがあるからである。
毎年、多くの入学希望者がいるのだが、
特殊な勉強方法を取り入れているため、
デモンストレーションや、実験の時に使う人材として、数人を抽選で選び、
特別枠として、入学できるらしい。
その一人が僕、ということだ。
また、この学校の特別な勉強方法はと言うと、
勉強の問題がモンスターとして出現し、それを倒す、という方法だ。
最近では、ゲームばかりで勉強しない学生が増えている事をうけ、
開発された物なのだ。
仮想空間で行い、モンスターの各部位にある、公式、用語といった物を
順に攻撃し、正解なら、相手が怯み、不正解の場合攻撃される、といったもので、
時間制限などもあり、まるで狩猟系のようなものだそうだ。
まあ、入学式の時の説明だけで、実際はわからないけれど・・・
空間内ではある程度の痛みがあり、退学者もそこそこいるそうだ。
そんな高レベルな中学校に入学した、僕だった。
「これから頑張っていこう」
そんな決意を胸に
始業チャイムを聞いた。
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