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お姉様に会いたい切ない想い
「…………りつ?」
ボーッとしている私に話しかける。
どうやら私の番だったようだ。
『…………誓いますか?』
全部聞こえなかった。
とりあえず……
「誓います…」
とだけ応えた。
なんかそこから記憶が全然ない。
いつのまにか高村家のリビングにいた。
とりあえず幸せになろう。それしか望みはない。
そこから私は最悪な人生の始まりだった。
毎日のようにお姉様やメイドからのイジメを受けた。
私はあまり歓迎されていないようだった。
陽一様は私を部屋から一歩も出すなとみんなに命令をしていたみたいでずっと引きこもりの生活だった。
こんな生活、夫婦なの……?
貴方は私のこと嫌いなの…?
彼に聞きたかった。でも数えきれないほど会ってないから聞けるわけない、よね…
はぁ………。
お姉様……