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取られた。  作者: シェル
8/11

身代わりになれば幸せに







「……君のうちなんてすぐに潰せるんだよ」

陽一様はニッコリ不気味な笑みを浮かべていた。確かに私たちより豪邸だし偉い人なんだ。

………この人、、、…………




高村陽一。

お父様は、超のつくお金持ちの学校の校長と理事長も務める。陽一様はその息子。

…逆らえなかった。

逆らったら私たちはおしまいだから……。

仕方なくわたしは結婚を決めた。私のお父様は悔しくて泣いていた。

すぐに結婚式を挙げた。4月1日、エイプリルフールの日。

お姉様はこの結婚の意味を何も知らない。



私を恨んでいるみたいだった。お姉様は結婚式に来てはくれなかった。

……当たり前か。


今は嫌いな人。


以前は好きだった人。


このまま愛さなきゃいけないんだ。


無理矢理愛すというのは難しい。


このまま愛せるのであろうか。

子どもも作れるのであろうか。


わからない。


わからないよ。


ぜんぜんわからない。


抜け出したい。


だけど抜け出せない。


助けて……



式中なのに何も聞いていない自分。ボーッとしている自分がいた。


お姉様、結婚しなくて良かったです……


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