表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
取られた。  作者: シェル
4/11

私の気持ち



受験は明日に控えた。

試験受けに行きたいのに身体が動かない。


ん……?

なんだろ、この甘い感じの…

暖かい感じ………柔らかい感じ……


私は目を開けてみた。

そしたら、先生が口移しで薬を飲ませてくれていた。


「っ………‼」

ビックリしてびっくりして、声も出せなかった。

そのあとも長い長いキスをしてくれた。


移っちゃうよ、、先生……

とろけちゃいそうな甘いキス…

これが…お金では買えないっていう………




その様子をお姉様はドアから見ていた。

「な、なにしてるのよっ!」

お姉様は大きな声を出して先生を私から遠ざかした。


「なに、なに考えてるの⁉いくら風邪だからってそこまではしないわよっ!酷いっ酷いっ……‼」


「お、お姉様、違うんです…先生は薬を飲ませてくれただけなんですっ……!」


「なにが違うって言うのよ…陽一のことが好きだからあんたから迫ったのよね⁉」

お姉様は怖い目で私を睨んでいた。


「俺はこんな幼いコ、好みじゃないって言ったろ……?俺はお前一筋なんだ」

泣きじゃくる凛に少し戸惑う陽一。






本当は妹の律の方が好きだった。



「あんたなんか、大っ嫌い‼」


お姉様は泣きながら先生の手を引っ張って部屋を出て行った。


……………。

不味いことをした。

別に私から迫ったわけじゃないけど、別れちゃったりしないかな…大丈夫かな……。




(なんであんなことしたの?先生……。)



凛の部屋で陽一の腕の中で泣きじゃくる凛。陽一は、ごめんごめんと頭を撫でながらずっと謝った。


「でもな、あのまま薬飲まなかったら律ちゃん死んでしまったかもしれないんだぞ。それでもいいのか?」


「そんなの関係ない!あたしの陽一を誘惑した律が悪いのよ。絶対に許さないんだから」


凛は本当に陽一が大好きなのだ。

それはどんなに心が広いひとでも怒るのは当たり前である。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ