私の初恋はお姉様の彼
五月蝿い目覚ましの音で目を覚ました。私は早速ベッドから飛び降りてパジャマのまま、お姉様の部屋に飛び込んだ。
「おはよう、お姉様っ!ちょっと聞きたいことがあるんだけどっ」
お姉様は着替えを済ませていて髪の毛とメイクをしている最中だった。
「ビックリするじゃないの。ノックくらいしてよね?」
「ごめんごめん。それでね……」
全て話した。
先生のこと、ドキドキのこと。
「それは、恋ね。だけどあの人はダメ。あたしの彼だから譲れないわ。それと、、あんた。前から気になってたことがあるんだけど敬語をきちんと使いなさい。大学行ったら笑われるわよ?」
そう言い終わるとお姉様はどこかに行ってしまった。
………やっぱり彼氏だったんだ。
しかもこのドキドキ感は
恋なんだ…信じられない……
恋なんて初めてした。
初恋が、お姉様の相手か。
敵わないなぁ………。
とにかく恋なんてしてる場合じゃない。お姉様と同じ大学に受からなきゃいけないんだ。
勉強勉強。
…
……
………
…………
やはり先生のことが忘れられない。最悪。
先生を忘れるしかない。
辛い恋。
だけど無理なものは無理なの。
今はとにかく勉強に集中しなきゃ!
パチンッ
私は自分の頬を両手で叩いて目を覚まさせた。