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①⓪
お姉様からのイタズラは、毎日のように部屋の電話が鳴り響きストレスになっていった。私はお姉様だと気づいていた。彼のこと本当に会いしていたみたいだったから…
私なんて怨まれて当然だよ、ね。
メイドたちのイタズラは、イタズラとは言えないようなものだった。これもお姉様からの指示だった。これはお姉様からだとは気づかなかった。
まだお姉様のイタズラ電話には耐えられた。
…だが…………
メイドがご飯を持ってくると必ず虫などが入っていたりして食べられなかった。
洋服なども全てハサミで切られたこともあった。
私は今日限りこの屋敷を出る決意をした。1時間だけ外に見張りがいない時間がある。その時間を狙っていけば脱出できる。
こんなところにいたら死ぬことになるから、、、
逃げたら、どこに行くのかはまだ検討もつかないけど…。
そうするしかない。
そして夜中の3時、
ついに脱出する。