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ワケあり脱獄者と6人の守護者(旧.主と七つの宝珠)  作者: 旧成 アノマ
炎耀国編

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第十四話『メンバー集合』

本日の更新です

黒羽たちが談笑して待っていると、部屋の扉が開いて男性が入ってきた。薔薇色の髪をハーフアップにした、先ほどの戦闘で最も活躍していた均衡師の一人だ。


「お帰り、翼抄(よくしょう)。」

「おかえり~。」

「あぁ、ただいま!君が今日うちに入った新入りの子かな?」


 翼抄と呼ばれた男性は、そういいながら黒羽に視線を向ける。


「白翔くん、彼がリーダーの翼抄だよ。」

「初めまして!俺は翼抄という!」

「白翔と申します。これからよろしくお願いします。」


 黒羽はそういうと、深々と頭を下げた。


「実はさっき、翼抄が来てから諸々の相談をしようって話していたんだ。」

「なるほど、そうだったのか!相談ってことは、白翔は何かわからないことでもあるのか?あぁ、俺のことは気軽に翼抄って呼んでくれ!」


 翼抄はかなり豪快で気さくな男のようで、すぐに受け入れられたように感じた黒羽はほっと息をつく。


「実は、自分が第二部隊所属であるということ以外は何も聞いていなくて…。」

「そうかそうか!ではこれからの生活について説明していこう!おそらく、細かいことは研修期間に教わると思うが、君は少し例外的に紅色隊に入ってきたから念のためな!」

「例外的に?」

「あぁ。紅色隊は基本的に相当な見込みがある人間しかスカウトしないんだ。俺が今までここで仕事をしていた中で、スカウトされて所属した人間は君が初めてなんだ。入隊は、基本的に年に数回ある入隊試験を受けてってのが一般的なんだ。」

「へぇ…」


 その割には、今まで師匠たちは入隊を進めて来ることはなかったな、と黒羽は思う。あれだけ紅色隊に所属することを進めてきた師匠たちなら、そういう試験があれば参加させてもいいはずだけど…。


「で、これからの動きのことだよな。」

「はい、明日の夜に俺のことを紅色隊全体に伝えるという話は伺ったんですが…」

「だとすると、明日以降に君が今後どう動くか伝えられる形か。」

「はい、灸雪さんはそうおっしゃっていました。」

「だったら、今日はとりあえずここで生活する上での基本的なことを伝えておけばいいか。」


 それから、翼抄は丁寧に朱雀塔の説明をしてくれる。


「基本的に、朝食の時間、昼食の時間、夕食の時間と風呂の時間は、各部屋ごとに決められている。食堂は三階、大浴場は二階だ。この5012号室は、朝食は7時半、昼食は13時半、夕食は20時半となっている。そして、風呂は、大浴場を使う場合は、19時30~20時15分の間だ。ちょうど今が19時ごろだから、もうそろそろだな。通例の指令は、毎朝食堂前の掲示板に、ルーム番号、もしくは部隊名記載のもと掲示されるから、それは朝食後に確認にいかないといけない。」

「なるほど。」

「まぁ、基本的に俺たちについていけば問題ないってこったな!はっはっはっは!」


 豪快に笑い続ける翼抄を横目に、旺律が他に質問はないか、と尋ねてくれる。


「あの、根本の話なんですけど。」

「ん?」

「ここって、災獣を倒して近隣の安全を守る組織って認識であってますか?」

「あぁぁ…難しいよね、どういう組織か。多分、明日以降、ちゃんと個人的に説明が入ると思うから、もし何も説明されなかったら、その時に教えてあげるよ。」


 旺律はにこやかにそう返してくれた。黒羽は、他に特に質問もなかったので、お礼だけ告げる。


「さて、ならそろそろ大浴場に行こうか。」

「えぇ~」

「こら猫峯、駄々こねないの。白翔くんもいるんだから、早めに行っていろいろ説明してあげた方がいいでしょう?」

「…律様がそういうなら。」


 そんなこんなで、黒羽たちは全員下着だけ持って二階の大浴場に向かう。


「ここの建物、エレベーター使えないから移動大変だよね。」

「そうですね。」

 移動時に交わした会話はそれぐらいで、特に話すこともなく、大浴場まで移動した。ただ、黒羽は、自分たちが道中すれ違ったほかの隊員にすごい勢いで頭を下げられたことを不思議に思っていた。


「あの、」

「どうした!」

「道中すれ違った隊員がみんな頭を下げるのが気になって…」

「あぁ、それは相手が俺たちだからだろうな!」

「それはどういう…」

「まぁまぁ、それは部屋に戻った時に詳しく教えてあげるよ。こんな場所で話すことも無いしね。」


 今四人がいるのは大浴場の入り口前だ。旺律は話を遮ると、黒羽に脱衣所に入るように促した。


読んでいただきありがとうございます!

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