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ワケあり脱獄者と6人の守護者(旧.主と七つの宝珠)  作者: 旧成 アノマ
炎耀国編

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第十三話『親睦』

本日の更新です!

「隊服?」

「はい。俺だけこの服なのはいたたまれなくて。」

「なんだアイツそれも伝えてなかったのか?!」


 灸雪の言う所に寄ると、隊服は、入隊を全体に報告したのち、個人的にその後の流れを隊長か副隊長から聞き、その予定の中に含まれる身体測定の結果から、その人に合ったものが渡される仕組みだそうだ。


「すまんな、新人が入ってすぐに緊急指令なんて今までなかったんだが。とにかく、今日はもうお前を紹介する雰囲気じゃなくなっちまったから、明日全員を収集してお前の紹介をする。今日明日は…同室の奴とでも仲を深めておいてくれ。」

「サー・イエッサー」


 黒羽は今日の話を伝え終えると、自分の部屋に戻った。


 部屋に戻ると、アイボリーの少年のほかに、もう一人メンバーがそろっていた。アルジルの髪に唇にピアスを開けた、黒羽より少し背の高い男性だ。アイボリーの少年は、初めて会った愛想のない雰囲気は鳴りを潜め、アルジルの男性の腕にこれでもかというほどしがみついて甘えている。

 アルジルの男性は黒羽が部屋に入ってきたのを見ると、快く迎え入れてくれた。よく見れば、災獣戦闘で活躍していた六人のうちの一人のようだ。


「君、紅色隊所属だったんだね。さっきの戦闘ですごい活躍していたから覚えているよ。まさかこの部屋に新メンバーとして所属するとは思っていなかったからびっくりだよ。まぁ、あの強さならうなずけるけどね。」

「律様ぁ、そんな奴放っておいて僕とお話しましょうよ~。」


 アイボリーの少年は、アルジルの男性が黒羽と話すのが気に入らないようで、ふてくされながらそんなことをつぶやいている。


「こら、猫峯。そんなことを言ってはいけないよ。新しく私たちの仲間になるのだから、しっかり挨拶はしないと。うちの猫峯が申し訳ないね。改めて、私は旺律。この子は猫峯という。人見知りだから最初はつんつんしているが、慣れて来ると気軽に話しかけて来るようになると思うから、あまり気にしないでやってくれ。」


 物腰柔らかそうなアルジルの男性—旺律—はにこやかにそう挨拶をする。勝手な紹介にアイボリーの少年—猫峯—は不服そうに顔を膨らませた。


「俺は白翔と申します。紅色隊第二部隊に所属となりました。よろしくお願いいたします。」


 黒羽は、教わったきれいな礼を彼らに返す。


「そんなにかしこまらなくていいよ。私たちは仲間になるんだ。これからよろしくね。」


 旺律の差し出した手を、黒羽は素直に握り返した。


「もう少しでリーダーが来ると思うから、その後に必要なことを諸々相談しようか。」



———————————


 黒羽が灸雪のもとを去った後、灸雪はある男を呼び出した。薔薇色の髪をハーフアップにした、先ほどの戦闘で特に力をふるっていた隊員だ。


「新入りの様子はどうだった、翼抄。」


 それに、薔薇色の髪の青年—翼抄—は胸に拳を当てたまま返答する。


「想像以上の実力の持ち主でした。私や禄玲と同格、もしくはそれ以上かもしれません。」


 翼抄の回答に、灸雪は目を見開いて驚いた。


「ほう、そうなのか。ヤツの強さは紅劉が直接ヤツをスカウトしたがったことと関係しているのか…。最近、玄武がどうもきな臭い。最近そこに紅劉がかかわってるんじゃねぇかと俺は思いはじめてな…。まだ確証や証拠があるわけじゃねぇから何とも言えねぇが…白翔とか言ったな。あいつももしかしたら紅劉の差し金かもしれん。警戒しておけよ。」

「は。」


 翼抄は短く返答し、その場を去った。残された灸雪は大きくため息をつく。


「はぁ~~~。白翔をうちに入れたことが吉と出るか凶と出るか…。使いやすい男であれば助かるんだがな…。」


 灸雪はそうつぶやくと、自身もその場から立ち去った。


読んでいただきありがとうございます!

だんだん難しくなってきましたねぇ~!!


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