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ワケあり脱獄者と6人の守護者(旧.主と七つの宝珠)  作者: 旧成 アノマ
炎耀国編

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第八話『プレゼント2』

昨日は更新できずすみません!その分本日二話更新します!

一話目です!

「次は軍嶺さんか…」


 正直、軍嶺にもアクセサリーのイメージはなかった。少し男性アクセサリーを回ってみる。すると、ビビっと来る商品があった。


「これ、軍嶺さんに似合うかも。」


 それは、赤い侵術印模様が描かれた少し大きめのイヤーカフ。もし自分でうまく付けられなくても、司漣がいるからきっと使ってくれるだろう。


「最後は司漣さんだ。」


 黒羽の中で司漣にあげるアクセサリーはもう決まっていた。ネックレスだ。前々から司漣にはネックレスが似合いそうだと勝手に思っていたのだ。


「お、これが良さそうかも」


 黒羽が手に取ったのはシンプルなシルバーのネックレス。爪痕の小さいストラップが、司漣の衡具を想起させた。





 その後もう少し店内を回ってからプレゼントを購入。そのあと櫟候に声をかけた。


「プレゼント買えました。」

「本当?それはよかった。他に買いたいものとかある?」

「…その、実はお願いがあって。」

「ん?」


 黒羽は、まだ壮隆と陸のプレゼントを買っていないこと、そして壮隆には眼帯を購入したいことを伝える。


「なるほど、此処から少し歩いたところにちょうど眼帯を取り扱っている店があったはずだよ。そこに行ってみようか?」

「ありがとうございます。ここまで付き合っていただいたのに図々しくてすみません…」

「全然!むしろ頼ってくれてうれしいよ!」


 櫟候はそう返すと、「じゃぁ行こうか!」とぐんぐん進んでいく。大通りからは少し外れた、薄暗い通りに入っていく。


「こんな場所があったんですね。」

「そうだね。紅色隊の仕事の中に町の見回りってのがあるんだけど、新人だとここを見落としがちなんだ。」


 そのまま奥へ進んでいくと、古臭い看板を掲げたこぢんまりとした店がぽつんとたたずんでいた。


「この店だよ。」


 外観からは何の店かもよくわからない、怪しげにも見えるその場所が気になって黒羽はきょろきょろとあたりを見渡す。


 扉の所に小さいべるがついていて、店に入るとベルが鳴る仕様のようだ。


「すいませーん。」


 櫟候が先導してその店に入ると目の前はすぐに受付で、年老いたおばあさん一人しかいなかった。


「いらっしゃい。」


 どうやら布地を使ったものを売っている店らしい。店内に置かれている物すべて形が違う。


「ここの店の物はあのおばあさんが全て手作りしているから全部ものが違うんだ。」


 少し店の奥に入ると、眼帯がおかれているところもあった。そして、黒羽の目はそのうちの一つに持ってかれた。


「これ…」


 それは金の刺繍が入った、高級感のある眼帯だった。壮隆の普段使っているものと形が似ている。これなら普段使いできるかもしれない。


「陸さんのは…」


 そういいながら店内を見ていると、かわいらしいミサンガがたくさん置かれているゾーンがあった。細いものから太いものまで、単色の物からなん十種類も色があるものまで、様々だ。そのミサンガの中に、陸の髪の色と全く同じピンク色をしたミサンガがある。アクセサリーは付け外しが大変だが、ミサンガは一度付けたら外さないし、特別手入れが必要なわけでもない。


 黒羽は眼帯とミサンガをその店で買っていくことにした。


「すみませーん。」


 店員らしいおばあさんに声をかける。小さい眼鏡をかけ、白髪をお団子にまとめた、優しそうなおばあさんだ。


「これください。」

「はいよ。」


 購入を告げるととても嬉しそうにほほ笑んで会計をしてくれた。




――――――――――



「櫟候さん、今日はありがとうございました。」

「いやいや、全然かまわないよ!入隊はいつになるんだい?」

「明日だと思います。」

「そっか!なら明日からは毎日顔を合わせることになるかもね!」

「?」

「紅色隊は塔にある寮での生活を義務付けられているんだ。それは検問所で働いていても一緒さ。」

「なるほど、そういうことですか。」

「そうそう!じゃ、僕はこの辺で。」

「今日はありがとうございました。」

「どういたしまして!それじゃあね!」


 櫟候はそういってその場を駆け足で去っていった。もしかしたら門限等があるのかもしれない。


 黒羽はそのまま烈焔寮に帰宅した。


読んでいただきありがとうございます!

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