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ワケあり脱獄者と6人の守護者(旧.主と七つの宝珠)  作者: 旧成 アノマ
炎耀国編

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第一話『紅色隊』

本日一話目の投稿です!

いよいよ新章開幕です!

「いってきます。」


 村での事件は今からもう2年も前の話になる。村での半年間はそれ以降大きな事件もなく、黒羽は成長して烈焔寮へと戻ってきた。あれから師匠たちに見守られながら着々と均衡師としての腕を上げてきた黒羽。19歳になった彼はすっかり背も伸びて立派な青年となった。今では華原を見下ろすぐらいには背が高い。髪も伸び、顔も子供らしさはすっかり抜けて、非常に美しい顔立ちに成長した。


 現在、黒羽は軍嶺や司漣と同じように、協会から依頼を受けて災獣を討伐することが多い。一人での討伐もだいぶ慣れたもので、今では師匠たちにも安心して任せてもらえるレベルだ。


 今日もいつものように、依頼を受けに行く。といっても、億樂から離れた場所での依頼は受けないようにしているので、大体いつも同じような場所だ。


「今日は…午前中は北側、午後は東側で災獣対処か。」


 億樂を抜け、いつものように走って討伐箇所へ向かう。今日は昼食におにぎり持参だ。


「お、みっけ!」


 少し走った先で、依頼の討伐目標である、少し大きめの浮遊型災獣を見つける。


「ぱぱっとやっちゃいますか。」


 黒羽はそういうと、災獣に気づかれない距離のまま、衡具で災獣をぐるぐる巻きにし、そのまま締め付けて霧散させる。


「はーいこれでおしまい。」


 二年で衡具の使い方や力の入れ方もだいぶうまくなった。そんな黒羽の今の衡力値は以下のとおりである。


―――――――――――――――

印    測定不能

衡力量  1533/1762

練度   718

耐久   592

圧縮   726

―――――――――――――――


 まだ師匠たちには及ばないものの、最高ランクの均衡師の仲間入りを果たしているレベルだ。0からここまで3年半程度で成し遂げるのは、常軌を逸しているという言葉に収まらないほどの成長速度である。これはひとえに、彼の特殊性、師匠たちのしごき上げ、そして、紛れもなく本人の努力で成り立ったものである。




「まだ少し時間があるな。」


 黒羽はそういうと、周りにほかに災獣がいないか探索を始める。最近では災獣を倒すのにてこずらなくなったため、時間が空けばよくほかの災獣を探すことがある。今日もまた災獣探しを開始しようとあたりを見渡す。その時だった。


「なんだ…あれ?」



 少し遠くで、尋常じゃないほどの霧が発生しているのが目に入った。おそらく少し先にある森に災獣が発生したのだろう。それにしても、あまり見ないほどに強力な霧で、いやな予感を覚えて霧に向かって走る。


 これは黒羽が成長過程で学んだことだが、災獣は人を襲って、その力を奪うらしい。そして、災獣としての能力が増加する。霧が濃ければ濃いほど、その災獣が人を殺している可能性が高いのだ。今霧を発しているこの先の災獣は、既に力を増幅させている可能性が高いと考えられる。


 急いで災獣のもとに向かうと、そこには見覚えのある服を着た人たちがいた。


「紅色隊…か?」


 2年前、黒羽が均衡師登録をしたときにいた人と同じ服装をしている。


「ぐぁっっ!!」

「クソッッ!!!」


 紅色隊の面々はかなり苦戦しているらしく、深い傷を負っている均衡師も見受けられた。木の影で休んでいる均衡師が半分以上で、戦力がかなり削られているようだ。ここは普段はあまり強い災獣が出るような森ではない。とにかく、状況を把握するため、黒羽は近くにいた紅色隊の隊員らしき男に声をかける。


「何があったんですか?!」

「だ、誰だあんた!」

「俺が誰なのかなんて後回しで。端的に状況を教えてください。」


読んでいただきありがとうございます!

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