第四十四話『怒涛の日々』
本日一話目です!
短めです
それからは怒涛の勢いで日々が過ぎていった。
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「しっかりと前の敵を見据えて、動きを読むのよ。」
葉港はそういいながら、目の前の災獣に向かって衡具の『本』を投げつける。黒羽の技は、「動きが遅い」「もっと相手の動きを予測して」と何度も注意される。
「そんなんじゃ災獣には避けられる。」
黒羽はそれから、鎖をできるだけ早く動かせるよう意識した。
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「敵との距離から衡具をどう使うか考えるんだよ。」
陸はそういいながら素早い速さで災獣を倒して見せてくれる。黒羽が必ず一体ずつしか倒せないのを見て、「一気に複数相手どれるように鎖をいくつも出せるようにするといいね。」と教えられる。
「相手との距離を見誤らないようにね。」
黒羽はそれから、複数の鎖を同時に操れるように練習を重ねた。
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「時と場合によって防御する場所を考えろ。」
壮隆はそういいながら、槍を自由自在に振るう。黒羽が毎回防御の際に自分全体を覆うようにしか防御をしないため「無駄な場所に労力を回すな!」と怒られる。
「落ち着いて相手の攻撃を把握しろ。」
黒羽はそれから、敵からの攻撃にピンポイントで防御ができるように努力した。
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「相手の動きについていくことを意識しろよ。」
軍嶺はそういいながら、片手剣でスマートに攻撃を繰り出す。敵を観察することばかりに集中する黒羽を見て、「もっと相手の近くに居続けることを考えろ」と指摘される。
「遠くで眺めてちゃ、いざ攻撃したいときに敵が近くにいない状況になる。」
黒羽はそれから、敵の近くに居続けることを意識しながら相手の動きを読もうと心がけた。
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「衡具が自分の体の一部だと思ってみて。」
司漣はそういいながら、次々と爪で攻撃を入れる。戦うときに毎回どう使おうか一度考える黒羽に「一度何も考えずに気楽に攻撃してご覧」と優しく語りかけた。
「考えてから動くとそれは一つの隙になってしまうよ。」
黒羽はそれから、衡具が自分の体の一部と思えるように常に衡具を出現させるようにした。
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流れていく日々の中で、毎日のように違う師匠から全く違う指摘を受ける。それを毎回素直に聞き入れる黒羽は、毎日戦闘を繰り返すうちに、災獣の攻撃のパターン、自分の攻撃のパターン、衡具の使い方が体に刻み込まれて行った。
そんな時だった。ある事件が起こったのは。
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