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ワケあり脱獄者と6人の守護者(旧.主と七つの宝珠)  作者: 旧成 アノマ
修行編

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第三十六話『ランク』

今日の一話目の更新です!

しばらくして、担当者は別の人を連れてきた。


「もう一度お願いします。」


 連れられて来たもう一人の人に指示され、黒羽はもう一度詠唱する。


「これは…確かに…」

「でもずっと…」

「なるほど……——お待たせいたしました。次のブースへお進みください。」


 黒羽は、結局何が良くなかったのかわからずに次のブースへ進む。身体検査を受けているブースのそばに、1.5mの円状の台があるブースがある。どうやら身体検査ブースは印の確認で認定を受ける人用、台のブースは衡具の生成で認定を受ける人用のようだ。印の確認で認定を受ける人が大半だと黒羽は思っていたものの、案外そんなこともなく、ちょうど半々ぐらいの割合に見える。黒羽が、衡具生成ブースで待っていると、後ろに並んだ人はさっきの青年ではなかった。彼はきっと印を確認するブースに行ったのだろう。


 衡具確認のブースは意外とあっという間に順番が来た。


「次の方~」

「はい~。」

「ではですね、そちらの台の上に乗って衡具を出してください。」

「わかりました。」


 黒羽は指示通り、台に乗って衡具を出現させる。


「――…はい。確認できました。では最初に待機されていた一階の受付前でお待ちください。」

「はい。」


 衡具の確認は、衡力値の測定とは違い、あっという間に終わった。


 一階に戻ると、華原は知り合いとの話はもう済んでいるらしく、最初に待っていた場所と同じ椅子に座っていた。


「おぉ、お帰り白翔。すまないね、席を外してしまって。」

「いえ。」

「問題なくできたか?」

「はい。」


 黒羽の頭の中に一瞬衡力値計測で少し時間がかかったことがよぎったが、それでも一応問題はなくできたのでそう答えた。


 それからそこまで時間がかからないうちに受付に呼び出される。


「本日はお疲れさまでした。こちらが均衡師認定証になります。身分証としてもご使用できます。料金は銀紙5枚になります。」

「これで。」

「お預かりします。こちらなくされますと、再発行の際はもう一度本日と同じ工程が必要となりますので、ご了承ください。また、協会からの依頼につきましては、こちら側で記録されております、白翔様の衡力値のデータから斡旋させていただきますので、定期的に再計測を受けに来ることをお勧めします。本日はご利用ありがとうございました。」


 黒羽は当然のことにお金は持っていないので、華原もちである。


「ふむ、明日実際に衡具の使い方を実践してみよう。今日私が何か一つ受けやすい依頼を持ってくるから、明日は一緒に災獣退治だ。」

「わかりました。」


 華原は災獣対処依頼斡旋の受付に移動し、声をかける。


「すみません、初心者でも戦いやすい災獣の依頼を明日受けたいのですが。」

「かしこまりました。少々お待ちください。」


 それからしばらくして、受付担当が、均衡師募集期間に余裕がある依頼をいくつか抜粋して持ってきてくれる。黒羽はよくわからないので、華原がその場でパパッと決めて、無事依頼を獲得した。


「では今日は帰ろう。」

「はい。」


 二人はそのまま協会を後にする。












――――――


 その日、協会ではちょっとした騒ぎがあった。とある申請者の衡力値についてだ。


 均衡師は、協会内で秘密裏にランク分けされている。そのランクはF~S。そして、これは基本的に衡力量と練度でランク分けがされる。


「この人、今日申請に来たってことはまだ災獣と戦ったことがない人ってことですよね?こんな値出ることってあります?」

「…もともと衡力量が多かったとか…?」

「それにしたっておかしいですよ。これじゃもう5~6年災獣と戦ってきた均衡師と同じぐらいの数値じゃないですか。」

「でも何度計りなおしても同じ数値しか出ないんです。」

「衡具生成までの過程でかなり増えた…とか…?」

「何言ってるんですか、衡力放出や圧縮程度じゃ大して衡力量変わらないのは常識でしょう?仮に10年間それだけやってきたとしても衡力量は100増えればいい方なはずです。」

「それは…まぁ。」

「というかそもそもここ、測定不能って何ですか。初めて見ました。」

「本当に何者なんでしょう彼は。」



目の前に広げられている資料にはこう書かれていた。


―――――――――――――――

白翔 (16) 男 測定結果


印    測定不能

衡力量  1392/1392

練度   481

耐久   0

圧縮   238

―――――――――――――――


 この数値は、本来災獣対処を行ったことのない人から出るはずのない、Aランクの数値だった。そして、かつて最も若くAランクに到達したとされる人物の当初の年齢は21歳。

 これは、十人に話せば十人が嘘に決まってると考えるほどに、異例なことだった。


















―――――――――――――――


ランクについて

Sランク   衡力量2000~        練度800~

Aランク   衡力量1300~1999    練度450~799

Bランク   衡力量 800~1299    練度200~449

Cランク   衡力量 400~ 799    練度150~199

Dランク   衡力量 200~ 399    練度 80~149

Eランク   衡力量 100~ 199    練度 40~ 79

Fランク   衡力量    ~  99    練度   ~ 39

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