第二十五話『再測定』
本日三話目の投稿です!
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明日からは平常通り二話更新に戻ります。
「さて。ならさっそく測定しようか。陸、測定具は持ってきてある?」
「あるよーん。」
訓練場につながる通路の方から、陸が測定器を持ってくる。前回使ったものと同じものだ。
「じゃあどうする?今回も陸から測定してみようか。」
「はーい」
そう返事をすると、陸は測定器の前へ。
「――測定——」
―――――――――――――――
印 侵術印
衡力量 1987/1987
練度 1001
耐久 670
圧縮 1126
―――――――――――――――
「お!練度が1000のった~!」
「さすがに衡力量の増加率が高いな。さすがは陸といったところか。ならさっそく、本題の白翔。」
「はい。」
白翔も測定器にてをかざした。師匠たちが固唾をのんで見守る中、黒羽は静かに詠唱する。
「――測定——」
そこにでてきた数字は、そこにいた全員が絶句するものだった。
「これは…」
「なんというか…」
「…ま、まぁ、強くなる分にはいいんじゃないか。」
「う、うん…」
「一年でこんなに成長するもの…?」
―――――――――――――――
印 測定不能
衡力量 1287/1287
練度 269
耐久 0
圧縮 0
―――――――――――――――
衡力量の増加は、本来、一年で50も増えればいい方で、多くて100~150といわれている。そこをはるかに超えて、黒羽がこの一年で伸ばした衡力量はおよそ600。これがどれくらいのレベルかと言われれば、組織に属していたらどこかしらの部隊の副隊長を任せられてもおかしくないレベルである。
「――なぁ白翔、なにか…我々が指示してきたこと以外で、自分で何か追加で行ってたことはある?」
「え?いや、特にこれと言って。」
「―――…そうか。まぁいい、基礎能力も先に調べてしまおう。」
それから、一番最初に行った瞬発力、動体視力、筋力、持久力のそれぞれのテストを行う。
「なぁ、君は本当に人の子か…?」
結果を言ってしまえば、これを成長というには『成長』という言葉がかわいそうになるほどに進化していた。
まずは瞬発力。陸のフォークの攻撃をほとんどかわせるようになっていた。最後の方で、本当に彼女が本気の速度で投げてきたものはさすがにかわせなかったが、そこらの均衡師と戦っても攻撃は当たらないだろうというレベルにまで成長している。
次に動体視力。これについてはもともと人間離れしていたが、いよいよ戦いについていけないことはなくなってしまった。侵術印同士の戦いであっても、そこに参加するには程遠いにしても、目で追うことは完璧にできるようになっていた。
そして筋力。前は人並ほどだった筋力も成長を遂げていて、少しの岩ぐらいなら割れるのではないかというほどだ。荘隆にもお墨付きをもらった。
最後に、最も進化を遂げたのが持久力だ。もともと2㎞でも倒れてしまうほどだった黒羽は、40㎞は走れるようになっていた。しかも、前よりも断然速いペースで、だ。
確かに、どの分野においても、もともとのノルマで余裕が見えてきたら数を増やしたり条件を追加したりしたものの、誰もが想定をしていなかったほどに成長していた。かといって、まだどの師匠にも少しもかなわないが。
「ふむ、他の面々はほかに何か確認したいことはあるか?」
「…一ついいか。」
「何だ。」
「体術を確認したい。相手は華原で。」
「私か?」
荘隆の提案に少し驚きはしたものの、確かに黒羽は体術も一年間鍛えてきたため、華原も快く了承した。
「わかった。」
「わかりました。」
素早く位置につく。
「双方準備はいいか。では―――…はじめ!」
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