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ワケあり脱獄者と7人の守護者(旧.主と七つの宝珠)  作者: 旧成 アノマ
第一章『学びと成長』

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第二十話『衡力放出』

おはようございます!

本日は三話更新、一話目です!少しみじかめです。

また、記念すべき二十話目でもあります!いつもありがとうございます!

「ほう、いい質問だね。」

 華原は黒羽に丁寧に説明する。

「衡力放出の訓練を続けていくと、だんだんと袋が強くなり、破れにくくなっていくんだ。衡力放出は、衡力の練度、量だけでなく、袋の強化にも優れていくんだね。なんと説明したらわかりやすいかな…だんだんと、袋の強度と伸縮性が上がる、と言ったらわかるか?つまり、袋が強化されれば、思い切り衡力を放出しても、袋が伸びて縫い目?隙間も広くなる。そして、放出が終わればまた元の形に戻るようになるんだ。最初は繊細で伸縮性がなくても、だんだんと強くなっていくから遠慮しなくてよくなっていくんだよ。」

「ってことは俺も訓練を続ければ?」

「思いっきり放出できるようになるよ。」

「頑張る!!」


 そういうと、黒羽は再び衡力放出をトライする。外側から圧迫するように、ということをイメージしてやってみる、がやはりうまくいかない。


「腹に力を入れる感覚とか、腕に力を入れる感覚とか、そういったものと少し近いかもしれない。明確に言うと少し違うのだが、手で圧迫するイメージというよりかは、自分が袋になって、外側から推すイメージだ。」


 今まで手で圧迫するイメージでやっていた黒羽は、今度は言われた通り、外側全体から均等に圧迫するイメージでやってみる。


 今度は少し手ごたえがあった。が、想像以上に神経と筋力とも言えないよくわからない力を使うようで、かなり疲弊した。すると、華原からストップが入った。


「今日はこれぐらいで終わりにしよう。明日から座学も始まるし、今日ぐらいは少し休んでもいいだろう。もう18時を回っているしな。」


 気づけば、テストが終わってからもう四時間も経過していて、もうこんなに時間がたったのかと黒羽はおどろく。



 訓練場を後にして、二人は食堂へ。軍嶺と司漣はまだ帰ってきていないようで、今日は五人での食事となった。

 その後、シャワーを浴びて一人部屋に戻った黒は、ベッドの上でもう一度衡力の放出についておさらいする。できることなら早く戦いを教わりたいし、災獣との戦闘にも参加したい。


 華原が言っていたこと、やっていたことを思い出してみる。


「目をつぶり…大きく息を吸って――…ゆっくり吐きながら……袋全体を圧迫するイメージで…。」


 実は、黒羽はほかの均衡師に比べて、衡力放出が難しかったりする。なぜなら、彼の袋の大きさが、他の均衡師に比べ、3~4倍は大きいからである。袋全体をうまく圧迫していかなければ、圧迫していない部分に衡力が逃げてしまうため、重要なのだが、袋自体が大きいため、全体を圧迫するのにも労力がかかるのだ。


「難しいな…。もう一度…。」


 黒羽はその夜、何度もうまく放出しようと試みた。結局何度やってもうまくいかず、気づけば時間は夜中の2時を回っている。


「寝て起きたら変わるかもしれないし、また明日やろう。」


 朝の起床時間は5時。本格的な修行が始まる初日に倒れても困るし、ということで、一度就寝することにした。



 翌朝。決まった時刻に起きられず、結局華原に起こされた黒羽は、服を着替え、髪をまとめて、寝ぼけ眼をこすりながら朝食を食べに食堂へ。食堂には自分しかおらず、おとなしく机のおにぎりをつまんでから、訓練場に足を踏み入れた。


読んでいただきありがとうございました!

本日も夜の更新はいつも通り、21時と22時に行います!

「面白い!」「続きが気になる!」と思っていただけたら、

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