第十話『住人』
本日一話目、キリが良かったので短めです!
そして記念すべき十話目ありがとうございます!
22時にもう一話でます!
少しすると華原の部屋のドアがノックされる。
「どうぞ。」
華原の声掛けにそっと扉が開いた。そこからちらりと顔を出したのは、眼鏡をかけて髪をポニーテールにした、あまり気の強くなさそうな女性だ。
「みんな下に集まったよ~。あなたが華原さんが弟子にしたっていう例の子だね!ひとまず下で!みんな待ってるから~。」
そういうと、女性はそそくさと一階に下りて行ってしまった。
「私たちも行くか。」
華原たちもそのまま二人で一階まで降りる。すると、そこに集まっていたのは、先ほどの女性も含めて五人の男女だった。
「みんないるんだな。」
「うん!午前中仕事があった二人も切り上げてきてくれたみたい。」
眼鏡の女性の言葉に返答したのは二人の男性だ。
「あぁ。今まで何度志願されても絶対に弟子をとらなかったあの華原が、なんと弟子をとったって聞いてな。」
「どんな子か気になっちゃうでしょ!」
そこにいる五人は、二人が女性、三人が男性。先ほど黒羽たちを呼びに来た緑の髪をポニーテールにした眼鏡の女性、ピンクの髪をハーフアップにした女性、赤い髪を乱雑に一つで結んだ男性、片目を布で隠した大柄な深い青い短髪の男性、そして、紫のウルフカットの男性だ。
「じゃ、さっそく自己紹介しちゃおうか。私は葉港。補術印持ちね。普段はあんまり戦いには出ていなくて、調べ物をしていることが多いわ。」
「前に君の印の話をしたとき、知り合いにそういったものが好きな人がいると話しただろう?それは彼女のことだ。君の印を見たとき彼女に問い合わせて、伝承に残っていた全能印の写真を見せてもらっていたんだ。」
華原の補足に、緑髪の女性—葉港—は自慢げに眼鏡をあげた。
「次は俺だな。俺の名は軍嶺。侵術印もちで、隣のこいつと一緒に戦いにでることが多いな。」
「ご紹介に預かりまして~。僕は楽妖司漣。同じく侵術印もち。軍嶺とは昔馴染みなんだよね。」
赤い髪の豪快な男—軍嶺—と、軽薄そうな紫髪の男—司漣—は、今日予定を早く切り上げてきた二人だ。本当に仲が良いようで、互いに小突きあっている。
「次あたし~!あたしは陸!同じく侵術印もち!普段はこの不愛想な男と災獣処理に向かうことが多いかな。」
「荘隆だ。印は守術。よろしく。」
元気で少し露出の高い服を着たピンクの髪の女性—陸—と片目を布で覆った深い青い髪の男性—荘隆—もお互いを信頼しきっているようで、独特の空気感がある。
「さて、これでうちの面々の自己紹介は終わったな。次白翔。」
「白翔だ。色々とわからないことも多いから、迷惑をかけると思うけど、よろしく!」
「知っての通り、彼はかの全能印の持ち主だ。だから彼には何としてでも力をつけてもらう必要がある。ただ、みんなご存じの通り、残念ながら私は彼につきっきりでいられるほど暇ではない。そこで、私はいいことを考えたんだよ。みんなにも協力してもらえばいい。白翔には今日初めて話すね。つまりどういうことかというと、君は私たち全員の弟子になるということだ。」
その言葉にほかの面々は知っていましたとでもいうかのようにうんうんと頷いている。
そして今日初めてそのことを知った黒羽は顎が外れそうなほどにあんぐりと口を開けた。急展開過ぎて処理しきれなかった黒羽の返答はたった一言。
「…は?!」
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