中学2年生(1)
千島琢也
水城嶺織
これは2人の恋物語
この2人が初めて出会うのは中学2年生のとき。
嶺織が永島中に父親の仕事の関係で転校してきたことから始まる。
嶺織side
クラスは2-4だった。
「今日からよろしくお願いします。」
と丁寧に担任にお辞儀した。
「おぉー!今日からだったな。よろしく。2-4担任をしてる大森だ。担当は体育。これから朝礼だからそん時に自己紹介な。なんか一言考えとけよ。」
「はい。」
そうしてすぐ大森先生が立ち上がり教室に歩き出したため急いでついて行った。扉の前まで行った時、賑やかな声が聞こえたが先生が開けた扉の音で少し静まった。
「おはよー。今日は転校生がいるぞ!水城こっちに」
大森先生はそう言って私を黒板の前に呼んだ。
「お、おはようございます。私の名前は水城嶺織です。前までオーストラリアの学校にいましたが、父の仕事の関係でこの永島中学校に転校することになりました。趣味はバスケなので、みなさんとご一緒できたら嬉しいです。よろしくお願いします。」
私はそう言って大森先生に指示された通りの席に座った。
(ちゃんとできたかな…私)
「おはよお!俺、千島琢也、よろしく!バスケ部入ってるから今度一緒やろーぜ。」
「よろしくお願いしますぅ!!!」
なんだ、この人神だ。私はそう思った。琢也くんは結構なイケメンというやつで、教室に入ってすぐ一軍陽キャ男子だと気づいた。加えて、琢也くん。私のドタイプなのである。まだよく知らないが一言交わしただけでそんな感じがした。
私たちが一言交わしてる間のクラスメイトたちはというと。…
「琢也くんって女子と話せんの?!?」
「千島も美人ならいくのかぁー」
「水城さんってめっちゃスタイルいいな」
「俺狙っちゃおっかなー」




