第七話 理由と仲間
また遅れてしまい申し訳ありません!
が、頑張って書きましたよ!?
「じゃあ、僕の名前から。僕の名前は『ヨツキ』、よろしく」
黒髪の男がヨツキか……俺は『川内 風哩』で、この世界だったら珍しい名前だしな……ここは違う世界だし。名前は川内を取って――
「俺の名前は『フウリ』。よろしく」
「フウリ、良い名だね。それじゃあ、次に、『理由』だね」
ヨツキは深呼吸をする。これは大事なことなのだろうか―――
「簡単に説明すると、とある有名な冒険者だった人が『名前』を知られて、一般市民の人たちがその人に恨み、攻撃して、地の果てまで追い詰め、なんてよくわからない事件が多数起きた」
自分の名前を知られて恨まれる。よく分かんないな……
「そういった事件を聞いたギルドマスターが一緒の冒険者なら名を出してもいいが、一般市民などは禁止。と言った。けれど、一般市民がギルドに訪れてくる。まだギルドカードを持っていない人を狙ったり……だからうるさいってわけさ」
「なるほど……教えてくれてありがとうございます」
「いいよ」
つまり、気軽に知らない人に自分の名前を教えないほうがいいってわけか。すごい世の中だな―――
「話も済んだことだし、みんなのところに戻ろうか」
俺はうなずいて、ヨツキと一緒に2人のところへ戻って行った。
「あ、おかえりなさい」
「どうだった?」
灰色ロングの女と茶髪の女が言う。何がどうだったのか、と問いかけると「え?」と言い、茶髪の女が言った。
「冒険者カード!!見てないの?」
「あ!」
気が付いた俺は冒険者カードを見る。
≪冒険者カード≫
・名前、『フウリ』
・能力、『まだ不明』
・スキル、『なし』
・レベル、『2』
能力は不明だからある可能性があるとして……スキル、なし?俺はがっかりしていると灰色ロングの女が問いかける。
「どうですか?いいスキルや能力ありましたか?」
「い、いや……何も」
「で、でも、冒険していくにつれて何か見つかったりするかもしれませんから!元気を出してください!」
暗い表情のまま答えたせいか、すごく励ましてくれた。俺は「ありがとう」とお礼を言って表情を戻す。ちょっとはチート級の!みたいな最強の!みたいな強さの能力、スキルがあってはほしかったが、俺は目立つのは嫌いだったし、いっか。
「あ!私、まだ名前を言ってなかったですよね!私の名前は『リサ』です!よろしくお願いします!」
「ついでに私は『アリア』よろしく!」
それぞれ灰色ロングのリサ、茶髪のアリアが俺と握手をした。俺も自分の名前を言って、次はスライムの話になった。
「スライムに名前はあるの?」
アリアが言ってスライムに聞く。スライムの言葉は分からないのもあり、スライムは俺に答えた。
「名無しで」
予想外の返答。まだ、『普通のスライム』なら分かったけど―――
「名前は合ったほうが良いと思うよ?」
「―――」
提案をしたが無視。あーちょっとイラつくな~。まあ、決まってないってことにしておこう。
「まだ決まってないらしいです」
「……そっか」
アリアが少しがっかりしているとヨツキが話し始める。
「立ち話は疲れてしまうだろう、どこかで食べながらはどうかな?もちろん僕のおごりでいいですから」
ちょっと足を痛めていた俺にとっては最高の話だ。
「あの男の件については申し訳ないと思っているよ」
やったーとみんなが喜ぶ。みんなが。ヨツキは俺の分だけをおごるつもりだった……でもみんなの分をおごる流れになっている。
「やれやれ……仕方がないな」
ヨツキはこの状況をどうにもできないと判断し、諦めておごることにした……最初はかなり驚いた顔をしていたのに、今はそこまで、すごく冷静に判断できる人だ。
ギルドから出て少し歩いた。するとヨツキが立ち止まり、「着きましたよ」と言いながら指を指した。
「何も変わっていませんね」
「本当にねー」
前にも来たのか、みんなはそう言った。
「いいじゃないか。料理が不味いわけではないからね」
みんなの表情は、「そう言ってるわけじゃない」と言っているような呆れと怒り混じりの顔だった。ヨツキは気にせず入っていく。みんなも続けて入って行った。外見が汚すぎて最悪の店に。
「ここに座ろう。さあ、何を頼む?」
中は綺麗な店。と思いながらみんなの座っている席に座り、メニュー表を見る。
「い、5つだけ……?」
目の前に見えているメニューを見て驚きを隠せないでいると、この店の店員らしき人がこちらに向かってきた。
「あ!いつもの方々ですね!また来てくださりありがとうございます!今回も同じものを頼まれますか?」
「はい、お願いします」
リサに続けてアリア、ヨツキも「同じで」と答えていく。
「では、あの方はどうされますか?」
一斉にみんなの視線がこちらに向く。迷いと視線の恐怖もあり、俺は「おすすめで」と答えた。店員の人は、「かしこまりました」と言いながら礼をして、厨房へ向かう。
「す……ご……とあとはあの方々のいつもので」
なんだろう、俺には「スライムご飯」に聞こえたような……、まあ、いっか。
みんなは、ウキウキしながら料理が来るのを待った。
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あの奴がね~忙しかったんで僕が前書き、後書き書きましたよ~。僕も忙しくて~疲れてたのに~。
はい!こんなことはいいとして、では、またお会いしましょう!
(よしだ)