第六話 ある出来事と新たな町へ!
今回、事前に活動報告に書いてあったように小説の溜めがないまま、あるとこでテストをしていて超遅れて出しました(すいませんでした
次は、出来事がない限り、19時(午後7時)に投稿します
今回は、3000文字書いたんで許してください
金髪の男は地面を蹴り、スライムの場所へ突撃する。
「ちょっと待って!!!」
ただでさえ、スライムは弱いのに……こいつは攻撃力終わってる。くっそ………
「経験値、いただき!!」
金髪の男は嬉しそうに、剣を振り落とした。もうだめか、と思って見てみると、スライムは剣を避け、とらばさみを口から出す。それを金髪の男めがけて投げた。
「な、なにを……ちょ、待て、痛い!なんだよ!!」
スライムに投げたとらばさみは見事に顔に命中。とらばさみを用意しているスライムに少し疑問に思っていると、スライムはこっちに問いかける。
「ちょっと、こいつ、殺してもいいかな」
内心では、いいよ、と返事したが、さすがに問題を起こしたりするのも嫌だし、可哀そうだと思い、「ほどほどに」と返事した。
まあ、一応こいつには感謝してるし、後でスライムの仲間でも見つけてやろうかな。
「ちょ……全然取れねぇし!!」
口から出しは投げ、と繰り返すスライムを見ていて正直あの金髪の男が可哀そうに思う。金髪の男は、とらばさみを取るのに必死になっている。さすがにな―――
「もうやめとけって」
そう言ってスライムを止める。金髪の男は顔にあるとらばさみを取って、俺たちに話しかけた。
「な、なんでこんなことしてくるんだよ!」
「そりゃあ!お前が殺しに来てるからだよ!」
金髪の男に聞こえるくらいの声でつぶやく。まあ、聞こえないだろうけど。俺は何も言わずに、金髪の男以外の人に問いかけた。
「この人以外、攻撃してこないの?別に、してくださいって意味ではないけど……」
「まあ、自業自得だし……」
「うん」
灰色ロングの女は何も言わなかった。まさか、この人もめんどくさい人なのでは……と思っていると。
「もう、このパーティー抜けていいですか?」
と灰色ロングの女は言う。続けて黒髪の男も、茶髪の女も「賛成」と言って抜けようと言っていく。金髪の男はさっきと態度が変わり、頭を下げ始め。
「いや、待って!!お願いだから!謝るから!!」
物凄い謝った。さっきと全然違う。すると、灰色ロングの女が「何を謝るんですか?」と言い、金髪の男に問いかけていく。どんどん金髪の男は打ちのめされていった。話を聞く限り、こいつはこれが初めてではない。次やったらパーティーを抜けると言われてもなおこの行動に出た……らしい。やばいな。
「―――ですよね!?」
「ごめんなさい!!」
「謝るのはあっちですよ!」
「マジでごめんなさい!」
「は、はい……」
「スライムにもです!!」
「すいませんでした!!」
一通りの説教などが終わり、スライムに深々と礼をして、終わりかと思ったら、スライムは口から1つとらばさみを出し、顔へ投げた。
「い、いったー!!!痛いって!お前!」
またスライムに攻撃しようとしている金髪の男を見てパーティーの人たちは呆れて去り始めた。金髪の男はすぐに去っていることに気づき、「謝っただろ!?」と言う。それを聞きもせず、ただ去って行った。
これからは……と考えていると、黒髪の男が自分のところに来て。
「暇ならば、ついてくるかい?、申し訳ない程度だけど、何か奢るよ」
と言った。これを聞いたスライムはさっきの怒りが嘘のようにウキウキしながら俺と一緒について行った。金髪の男を置いて山を下り、町の門に近づいているとき、黒髪の男が歩きながら言った。
「そうえば、君のスライムは契約獣なのかな?」
「け、契約獣?」
まったく聞いたことない言葉、なにそれ美味しい食べ物?なんて思えるくらい知らない。首をかしげている俺を見て、灰色ロングの女が口を開く。
「契約獣でないなら、どうしてそのスライムと仲が良いのですか?」
俺は過去を振り返ってみた。スライムと出会った時、こいつは殴っていたよな……で、話しかけたのはあいつから。
「まあ……このスライムから仲良くなってきた……みたいな?」
そう答えると、殺意か何かは知らないがスライムは俺をにらみつけていた。気にしなかったが。
「ほう……そんなこともあるんだな……」
黒髪の男は納得したように言う。とその時、茶髪の女が「もう着くよ」と言って前を指さす。指を指した向こうには、上空から見た町があった。早く入って……なんて思っていると、向こうから門番……らしき人がこっちに近づいて言った。
「冒険者の方ですか?」
「はい、そうですよ」
黒髪の男が答える。町に入る前の確認だろう。こっちに来る必要はないと思ったけど。
「あ、横にいるスライムはペットですか?」
ペット……面白い。こいつがペットなんて言われていることが面白すぎる。
「は……はい!そんなところです!」
俺がそう答えた。門番は少し驚いた顔をしたが、すぐに直して俺たちを通した。
「あなたたちは、なんでこの町に?」
少し気になり、質問する。
「ギルドの看板にあった依頼を受け、終わらせた。で、帰ろうとしていた時に、君を見つけた。まあ、帰ってきたってことだね」
なるほど、と俺は納得し、逆に茶髪の女が質問した。
「君たちはなんでこの町に来たの?」
「スライムが行きたいって言って―――」
答えていると、全員が驚いた表情をしている。その時、黒髪の男が言った。
「スライムってしゃべれるのかい?」
絶対、これは絶対しゃべれるって言ったら面倒なことに……察した俺は答え方を少し変える。
「いや、スライムが行きたいって言って『そうな』感じしてたから」
別に間違えていない。俺がそう答えると、みんなは少しの時間、がっかりしながら歩いていた。
数分経った頃、灰色ロングの女が「着きました」と言って立ち止まる。俺もみんなも立ち止まり、俺は看板を見た。『ギルド』だ。
「ギルド……」
「中に入るかい?それとも、外で待っておくかい?」
ここまで来たのもあり、せっかくなら入っておこうと大きい扉を開け、中に入っていくみんなを追うように入った。
「賑やか……ギルドの看板……思った感じのギルド」
想像していたものと同じ。ザ、ギルド。黒髪の男は依頼をし終わり、戻ってきた。灰色ロングの女は口を開き、話し始める。
「あなたは、何かに所属していますか?例えば……冒険者とか」
「いや……別に何も」
「それなら、今所属してみては?意外に楽しいですよ?」
俺は少し迷った。冒険者になるか、そのまま普通にして過ごすか。でも……さすがに普通に過ごすのはつまらない……冒険者になろう。そう決意し、言った。
「分かりました。それでは……」
「待って!」
灰色ロングの女が手続きを始めようとすると、茶髪の女が止めた。
「親がいたら、そっちを優先したほうが……」
親は……こっちの世界にいないしなー。
「親はこっちの世界にはいないよ?」
そう答えると、みんなは急に謝り始めた。これはたぶんみんな間違った捉え方をしたと思う。俺は『こっちの世界じゃなくて現実世界のほう」で、みんなは、『こっちの世界がこの世界で、こっちの世界にいないということを、天国にいる』と捉えたと思う……言葉は難しい。
「スライムとずっと一緒にいるのかい?」
「そ、そういうことに……なると思う……?」
ずっとではないな。ずっとでは。今思ったけど、スライム、全然ずっと黙ってるような気がするな。このギルド……うるさいし。
「それでは、手続きするよ。………耳をふさいでどうしたのかい?」
「いや……周りが少しうるさく感じて……」
「―――冒険者登録をすれば治るよ。理由は後で」
何を言っているのかと黒髪の男に疑問を抱きながら冒険者登録を始める。
「ここに手をかざして」
言われるがままに手をかざす。すると、隣にあった機械みたいなものが光ながら、カードが出てきた。
「はい、これ」
黒髪の男が冒険者カードを渡すと同時に周りが少し静かになる。まだうるさいが。
「では、さっき言った理由を言うよ。名前も兼ねてね」
俺は、静かに息をのんだ。
今回の小説はどうでしたか?
今回も良ければ、評価、ブックマークを押していただいて、できればレビューを書いてくれれば幸いです!!
ある方がお疲れのようでしたので今回は僕が後書きを書きました(ゆり)
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そろそろで冬休みが終わる頃ですね!!
なんか、今年の冬休みは短く感じました!!←ゲームのしすぎ
皆さんはどのように過ごしましたか?できれば教えてください!!
(ゆり)