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俺たちとスライムの物語  作者: 風哩〆リア友勢
 
2/8

第二話 スライムとお話し

小説って、なんか難しい、、 書いている人ってどんなふうに書いているのだろうか、、、(疑問

あ、今回も頑張って書いたので是非見ていってください!!


「あ、あのー…………」


「なに~?」


 森の中に入って20分経っただろうか。こいつ森に入ってすぐは「少し歩いたら着くよ~」なんて言っていたのに―――


「どこまで歩くの?」


 少しキレ気味にスライムに問いかける。しかし何も答えずただ進み続ける。腹が立って仕方がない。


「あ、ついたよー」


 着いた、という言葉を聞いて、やっとかーと安心して地面に座り込んだ。


「さっきまでうるさかったのに、ここに来たらやけに静かになったな」


 スライムはこちらを向き、自慢げに。


「一応、ここは自分の縄張りだから」


 自慢げに言ってはいるがスライムなのにすごい。友達の家でやったRPGにもスライムがいたが、木の棒で倒せる雑魚キャラだったのに。俺は「スライムは見た目に反して強い」と心に刻んだ。忘れないように。


「おーい。早く家の中に入るぞー」


 俺がスライムに感心しているとスライムが俺を呼ぶ。家と聞くと建物が見えるはずだが、それが全く見当たらない。


「この中だよ!この中!」


 そう言って入って行った場所は土の中だった。


「つ、土!?」


「自分や大抵のモンスターは家を隠してるよ」


 土の中に入りながら言うスライム。まあそれが心を読まれているような感覚で―――まあいいか。


「早くしないと閉めるよー」


 姿は見えないがスライムの声が呼んでいる。


「あ、ごめん、ごめん!」


 俺はスライムが入っている土に飛び込もうとするが、立ち止まって少し気になったことをスライムに問いかけた。


「あ、あのさ。その土、目とか口とか入ってくる?」


「入るよ?」


 即答でスライムは答える。いや入るんかい、とツッコミながら、目や口を閉じ、勢いよく中に入った。そして俺はゆっくりと目を開く。


「―――?」


 一瞬目を疑い目をこすったが景色は変わらない。壁や床に傷、ほこりが1つも見当たらない。照明器具もない。明かりは魔法だろう。入り口はよくわからないものばかり置いてあり、スライムが言うには『罠』だそうだ。


「土の中なのに意外と広いし、ほこりがないのはやばいな」


「ほこりとか傷とか気になるからねー……。とりあえず、ここに座って」


「う、うん」


 そう言ってスライムはかなり高さのある木の椅子の上に乗る。俺も目の前にある木の椅子に座ろうとした時、4つの足のうち1つだけ足が短いものが見えた。3本だけだと。


「グラグラするけど……」


 案の定、3本の足で支えるせいで椅子はグラグラし、安定しない。


「今、新しいの作ってるから、気にしないで?」


「は、はぁ……分かった」


 ほこりとかよりこっちのほうが気になると思うけど、と思いながらスライムのほうを見る。


「本題に入る前に……」


 少し悩んだ後スライムは言った。


「君って、もしかして『転生者』?」


 聞いたことのない言葉。俺は、転生者?と聞き返すとえーっと、と言いながら話す。


「ここに来るまでに死んだこと、ある?」


 死んだか、そう言われるとよく分からない。意識がもうろうとしていたからよく思い出すこともできず、俺は話す。


「正直分からない」


「……そう、か」


 スライムは何かを考える。これと何か関係があるのだろうか。すると、まあいいとして、と言い、話を再開する。


「話を戻すとして………といっても聞くことないしなー」


 じゃあなんでこいつはここまで歩かせたんだよ。卓球部で俺弱くて、体力なくて、これはきつかったっていうのに。まあ、俺、努力してなかったからだけどな……


「あ、思い出した。これは聞いておかないと」


 声のトーンが変わり真剣に言い始める。


「なんで僕の声が分かるの?スライム語ってこの世で誰も分かってないはずだけど」


「わ、分かるかって言われても……」


 内心でスライム語ってなんだよ、と思いながら、俺は答える言葉を探した。これに関わると面倒なことになりそうだったからだ。


「……じ、自分の能力!み、みたいな?」


 これくらいにしか中学生の俺には思いつけなかった。


「あ、そういうことね!なら納得!能力って変なものまであるからねー」


「そ、そうなんだ!」


 納得してくれて助かった……でも、少し前にスライムは「まあ、自分は他より『レベル』が違うからしゃべれるってこと!」と言っていたはず。


「前に、レベルが違うからとかなんとか言ってたけど、それって―――」


「あ、あれは嘘。常識知ってるかなーっていう確認のために嘘ついた!ごめんねー」


 ああ、こいつはやっぱり1度殴っておいたほうがいい。


「―――」


 イラッとする気持ちを落ち着かせるために一旦呼吸を整え、こいつに問いかける。


「となると、結局お前は、普通のスライムってこと?」


「いや、ちょっと違うかな」


「ど、どうして?」


 見た目は特に変わった感じでもなく、こいつだからしゃべれるってわけでもない。だったらどう考えても―――


「僕はここの島の『主』、それに他のスライムより長生きしてる」


 思い返せばそんなことを言っていたような気がしなくもない。


「スライムに、寿命ってあるんだ!」


「え、当然あるでしょ」


 スライムって寿命あるんだ~。へー。なんでこいつが死なないのかな~、このセイカクワルイヤツガ。


「ま、僕の能力は『寿命がなくなる』だから、無限に生きられるぜ!」


 スライムは調子に乗っていくが俺は無視し、話を続ける。


「どうして島の『主』なんだ?」


 こう、選ばれしものが、みたいな感じなのだろう。


「スライムキングが『永遠に生きられるなら、島持ってみないか?』って言われて、持とうかなーっと思って」


「しょーもな」


「そんなこと言わないでくれよ……」


 なんだろう、この予想外の返答は。もうちょっとインパクトのあるものが良かった。


「で、君はこれから何かすることある?」


「特に、ないけど……」


「だったら町に行かない?人が一緒にいないと町に入れなくて。頼んだ」


 特にすることも行く当てもなかった俺は「いいよ」と返事をして、その返事に喜んだスライムを少し笑みを浮かばせながら見た。


「明日に行く予定だから!」


「もうちょっと後のほうが―――」


 そう言っても何も聞かなかった。また腹を立てたが落ち着いて問いかける。


「町の名前は?」


「ポートベルク!」


 スライムは大きな声でそう答えた。

第二話どうでしたか?

5話くらいになっても面白いと思っていただけたらブックマークや星5、お願いします!

また、第四話で会いましょう!

(よしだ)

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