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第4話

「お前の端末もいじられたのか」


「いや?」


「……そうか」


竹内のはそもそも、部隊のマシンと一心同体だ。


俺のはオリジナルの天命を守るため、わざわざ独立させておいたのに……。


「それ、お前にやる。使いたきゃ使え」


汚され、いじくられた端末なんて、もう俺のものではない。


リスに向かって投げつけた。


「なんで?」


「そんなのは、もういらない」


「お前な」


「違う。お前が使った方が、生かせるってこと」


「重人、あ……」


「話は聞かない」


技術力は竹内の方が上だ。


天命のシステムにも詳しい。


竹内はやや不服そうにしていたものの、俺の端末を立ち上げた。


「新しい情報が本部から入ってる」


「それで?」


「こっちだ」


目があう。


竹内の表情は、あくまで真剣だった。


「行くのか?」


「俺は行く」


ため息をつく。


俺たちはリスとウサギの皮を脱ぎ捨て、バスターミナルへと向かった。


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