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第3話

と、R38は動いた。


ストラップをくわえると、パッと窓から外へ飛びあがる。


俺は階段を駆け下りると、門の横にいつも放置されている自転車にまたがった。


「竹内起きろ! 飯塚さんを追いかけるぞ!」


「どういうこと? まさか見つけたのか?」


「違う。いいから来い!」


「なら嫌だ。俺はいま非常に忙しい」


片手で端末を操作しながら、空を見上げカラスを追う。


よそ見運転はすぐにコンクリート壁に激突した。


「くそっ」


地図アプリを立ち上げる。


カラスのくわえたストラップの位置が、マップ上に示された。


俺はペダルにぐっと体重をかける。


カラスの移動速度は56.8km/h。


自転車で追いかけるには無理がある。


しかも相手は地上の障害物を全て無視して移動していた。


「危ねーぞ、気をつけろ!」


歩行者とぶつかりそうになって、怒鳴られる。


どこ見て走ってんだとか言われても、アプリを見ながらとしか答えようがない。


交差点で車にひかれそうになって、俺はようやく諦めた。


アプリの鳥はどこまでも自由に飛んでいく。


竹内からの応答もない。


くそっ、次は空飛ぶ自転車の開発予算でも申請するか? 


いや、幹部専用のロケットスーツがあったな。


早めに使用許可を取っておくべきか? 


そんなことを考えながらも、渋々コンビニへ向かう。


竹内は再起動された天命のセットアップに夢中だった。

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