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第4話

「ちょ、待て。飯塚さんは、全国を敵に回したのか?」


「人的被害はゼロだからな。まだ分からん」


だけどこの騒ぎだ。


飯塚さんの残した言葉が、一人歩きを始めている。


儒教、四書のうちの1つ「中庸」の冒頭をもじった言葉だ。


「アリストテレスの西洋哲学では『中庸』をバランスのとれた最適解とするらしい」


じゃあこれが今の飯塚さんにとって、最善の選択だとでもいうのか?


「だけどそれが、選び出したたった1つの答えが、完全なる正解ってわけでもないだろ」


最適化とは、与えられた条件の下で、最大または最小となる答えを出すこと。


「これは数学、微積の問題だ!」


俺の得意分野じゃないか。


ネットの記事が更新される。


とたんにタイムラインの流れは急変した。


『え、噴水壊れてないけど』


『どっこも壊れてませーん!』


破壊される前の、無傷の画像が並ぶ。


「どういうこと?」


竹内はネットのニュースをたどった。


『噴水爆破映像は放送事故』の文字を見つける。


さらなる検索からたどり着いたニュース記事を、もう一度確認した。


『本日○時ちょうどに全国放送された映像は、フェイク動画であったと確認されました。現在、詳細を確認中です』


竹内はその国営放送にチャンネルを合わせる。


公共電波画面でも、真面目な顔をしたアナウンサーははっきりと放送事故だと伝えた。

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