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第2話

「本物がいるなら合成より録音する方が早いでしょ。完成したら2体目も作るけど、もうちょっと待っててよね。次は、あいうえお。順番によろしく」


俺はデモ機を抜け出し、コンビニ店舗へと向かった。


イラついたらここに来るに限る。


商品補充とレジ打ちに心癒やされる日がくるだなんて、思いもしなかった。


午後からは飯塚さんに、水道局のシステム管理について教えてもらう予定だ。


メインサーバーへのアクセス方法はもう分かっている。


その飯塚さんは、今日も出勤していなかった。


きっといつものように、午後から顔を出すのだろう。


極秘任務とは聞いているが、その行動履歴は天命からも追えないだなんて、どんなことをしているんだろう。


以前みかけた詳細な図面とコードが頭をよぎる。


天命の行動履歴照会画面には『SECRET』の文字がラベルされていた。


天命でつながっているとはいっても、個々の部隊も個人の行動も、全てがリンクしているわけじゃない。


賞味期限の近づいた商品がはじき出された。


俺は気になったものがあると、そこから拾い上げて昼飯の代わりにしている。


竹内は自分の取り分が減ると、それも気に入らないらしい。


無駄に廃棄処分品を出さないことは、オートメーション化の功績だ。


俺は再びコンビニの地下に潜り込むと、そこから水道局システムに侵入した。


予習はしてきたが、せっかくの直接指導を受けられるチャンスを無駄にしたくはない。


昨夜、家で水道局のシステムをながめていた時にも、飯塚さんからゴスロリ人形通信があった。


その時には詳しい仕事の話は何もなくて、嫌なことはないかとか、困っていないかとか、それ以外のどうでもいいような俺の話も聞いてくれる。


「お前はよく勉強するね」


「ありがとうございます」


衛星通信時代におけるステルス性能の意義について、熱く語り合った。


おかげで水道局システムへの理解は遅れたけど、それはそれで楽しかった。

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