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第7話

「……。俺、まだR38になつかれてないんですよね」


動物は正直だ。


好きな人には寄っていくけど、警戒する相手には近寄らない。


「そのうちなつくわよ」


いづみはそう言ったけど、そう簡単にはいかないのだ。


誰も見ていない隙に、こっそりハムとか彼のお気に入りのおもちゃで誘ってみても、絶対に俺には近寄らない。


「これで慣らせばいい」


飯塚さんはふいに、大きな黒い羽根を取り出した。


「これを振れば、扱えるように訓練されている」


飯塚さんは羽根を左右に振る。


その羽根の先を腕にちょんとつけると、カラスはその腕に飛び乗った。


「やってごらん」


受け取ったはいいものの、どうしていいのか分からない。


飯塚さんの腕にいるR38は、じっとこっちを見ている。


俺はさっきの飯塚さんのマネをして、それを振ってみた。


「ギャー!」


R38は叫び声をあげ、俺の頭をつつく。


そこに乗ろうとしているのか、つつきたいだけなのかが分からない。


「はは、仲良しじゃないか」


「コレ、俺が襲われてません?」


いづみは羽根を奪い取ると、それを大きく振った。


彼は大空へと飛び立つ。


「重人は、この仕事はやっていけそうかい?」


夕焼けの河川敷、鉄橋の上にカラスが舞う。


「やれるだけのことは、やってみるつもりです」


「そっか。楽しみだな」


その返事に、飯塚さんはにっこりと微笑んだ。


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