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第7話

玄関の門をくぐった時には、22時を過ぎていた。


真っ暗に静まりかえった階段を、そっと足を忍ばせて登る。


俺以外の3人は1階で寝ている。


2階の小さな3部屋は、俺がほぼ一人で独占していた。


築60年以上を超える木造住宅2階4畳半の一室、寝転がって見上げた天井にはシミが浮き出ている。


積み上げられた機器の間で、俺の居場所は51×55cmのこの座布団の上だけだ。


強度だけを求めて買ったスチールラックに、黒いレースを着た人形が置かれている。


その碧い目が、ギロリと動いた。


慌ててそれをつかみ取る。


1/3サイズドールMSD(女)という型だというところまでは調べていた。


40㎝前後の、比較的大きな人形だ。


小さな口がパクパクと動いている。


明らかにこれは何かの合図だ。


どうしていいか分からずに、俺はその頬をぎゅっとつまんでみる。


片方の目はキョロキョロと動いているが、もう一つの目は動かない。


それがUSBだったことを思い出した。


それをPCに差し込むと、あっという間に立ち上がる。


人形はしゃべり始めた。


「ようやく起動してくれたんだな」


「飯塚さん!」


正直、全く自分の好みでもなければ、ちょっと気味が悪いとすら思っている人形だ。


「これ、飯塚さんが送ってきたんですか?」


「うん、そう」


どこで会話しているんだろう。


部隊の端末を使って検索してみたけれども、どこにもヒットしなかった。

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