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第6話

「お前といると、寿命が毎時3秒ずつ縮んでんな」


前方モニターに『It's starting up now……』の文字が浮かんだ。


「立ち上げにどれくらいかかるんだ?」


「15分。その間に旧式のマニュアルでも見とけ」


時刻を確認する。


時計は13時03分を指していた。


ガクンと機体が動き、振動が始まる。


『Update is completed. Restarting now……』


駆動音が狭い室内に響きわたる。


無数の計器は、暴走を始めたかのように動き始めた。


「これって、もしかして更新後の再起動ってやつ? 電源入れちゃダメだったやつ?」


「やれと言われたら、やるんだろ!」


竹内の声が震えている。


嫌な予感なんてものじゃない。


これは、確信だ。


「隊長、遠隔操作システム、セットアップ完了しています。手動操作方法なお不明。機体は起動待機中」


「了解。ベストを尽くせ」


とたん、都庁館内一斉放送が始まった。


「ただいま緊急情報が入りました。都庁ホームページに、庁舎内に爆発物をしかけたという書き込みが発見されました。警察の指導により、緊急点検を行います。現在庁舎内におられる方は、至急外に避難してください」


警報が鳴り響く。


同様の勧告が何度も繰り返される。


モニター画面は勝手に切り替わった。


庁舎前広場に避難した人々が集まり始めている。


「姉ちゃん?」


その群衆の中に、姉の姿を見つけた。


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