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第3話

「バイトの面接に応募していただきましてね。お姉さんが都庁にお勤めなのは、うかがっておりました」


「あ、いえ。すみません。私の方こそ、お邪魔してしまって……」


隊長の視線は、今度はじっと俺を見下ろした。


「臨時採用ですので、まぁお試し期間といったところですが、お世話になります。それでは仕事がありますので。失礼」


「し、重人を、よろしくお願いします」


姉はペコリと頭を下げた。


背中を押され、その場を後にする。


あの負けん気が強く全く物怖じしない姉を、一撃で黙らせた隊長の威力。


助かったといえば、助けられた。


「顔、見せてよかったんですか? うちのねーちゃん、あぁ見えてけっこう記憶力いいっすよ」


「お前の家族だろ」


その一言が、どうしてか俺の胸に響く。


庁舎裏の関係者専用通路から、建物の中に入った。


俺が今まで隊を抜けていたことに、隊長は何も言わないのが、よけいに苦しい。


大きな背中を見つめた。


ロボット出現の仕組みは公にはできないが、都庁の外法と内法には差異がある。


要するに、内部に秘密があるのだ。


いくつもの部屋を通り過ぎ、隠された通路と秘密部屋を無数に超えたその先に、対策本部が設置されていた。


5人の隊長直属精鋭メンバーが、常にキーボードを叩いている。


この人たちが飯塚さんを追いかけ、支部のサポートもしているのか。


ちょっと見ただけで分かる。


完璧なまでに無駄なく機能している現場に、俺は急に恥ずかしくなった。


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