時が経つのは早いもので
あっという間に時は過ぎて僕は七歳になったよ!
いっぱい勉強頑張るんだ!
僕はあっという間に七歳になっていた。
この世界は学校何て言うものは存在していなくて、何て言うんだろうか?
独学?
見て学ぶのが当たり前?
大体がそんな感じなんだ。
だけど僕にはアドバンテージがあった。それは父の残してくれた発明家としての足跡をまとめたり、バラけたメモの様なものだったり様々な学習の種が自宅に散在していたのであった。
僕は、まあ三回目の人生だけど基礎知識はあるのだ。この世界の知識を七歳にしてほとんどこの身に、この頭脳に修めていた。
最近はこの村落の医師である、マーテル先生のところで医学を学んでいる日々だ。
そんな折りに村人とマーテル先生の会話が漏れ聞こえてくる。
『先生!魔族が再び魔王を降臨させたと言う噂は本当なのでしょうか?』
『どうもそうらしいのお。王家に連なる医者仲間からもわしはそう聞いておるぞ、しかし慌てるでない!魔王降臨の際には人族に必ず勇者が現れて来たでわないか?ん?そうじゃろ?』
『ですよね!先生!ところで今回の魔王は前回の様に荒々しい悪行を人族に強いてくるのでしょうか?』
僕はひょっとしたらも何も魔法が存在する世界なので、魔王等と言う存在はあってもおかしくないなあ、と本を読みながら流して聞いていた。
はずだった!
『そうじゃのう。今回魔族によって降臨した魔王はのどうも第六天魔王と名乗っているそうなのじゃよ。とても理性的で不殺天下布武というキャッチコピーでこの世界を征服し統一するつもりのようじゃ?なになに、そんなに心配する事などないぞ。ちゃーんと勇者様が覚醒して我々を救って下さるはずじゃ?の?』
!!!!!!!!!!
第六天魔王!?
不殺天下布武!?
そんなの信長さま!御館さまにおいて他にあるのか!?
うおおおおおおおおお!
こうしている場合では無くなった!
僕は御館さまのところにいち速く駆け付けなければならない!
そこで僕は思案した。
父が残した潜水樽。
これを右左から得た工学論を用いて改良し試験運用と言う形でそのままこの村からばっくれてしまおうと!
よしよし!そうと決まれば話は早い!
父の残した遺産は僕個人にも相続されているのだ!あの金ぜーんぶ使いきって仕舞おう!
僕はトキメキが止まらなかった!
だって!信長さま!御館さまに再び会うことが出来るのだから!!
え?誰々?本能寺では織田信長、森蘭丸、明智光秀が有名どころとして自決と焼死してるはずだよね?
信長は第六天魔王として確定。
と、するとー?
え?この物語って槍の又左一代記のサイドストーリーなの!?