寝る子は育つ
前世、前世の記憶を持つジャック・ジュニアは常に眠気に襲われ続けるのであった。
ふうむ。
とにかく眠い。
やっと少しは視界も拡がりある程度遠くまで見えるようになってきた。
あー。またあの衝動だ!
『オギャア!オギャア!』
今世の産みの親である女性バランタインが大急ぎでやってくる。
また、あの辱しめを受けるのか!
だが衝動は収まらない!
バランタインは上着をてきぱきと脱ぎ乳を咥えさせてくる!
あー。なんて恥ずかしいのだ!
大人の男性として恥ずかしい行動は控えなければ!
赤ん坊のフリをして母であるバランタインの乳房に吸い付く!
いやらしく動こうとする舌を自制心で制御しながら上手に上手に母乳を飲んでいくのだ。
あー。何かが満たされて行く!そしてちょっと胸が苦しい。うっ!
『はーい、トントンするわよ♪』
『ゲップ!』
あー。恥ずかしいなんてものではない!
眠い。
とにかく眠い。
少しは起きている時間が長くなってきているようだが、猛烈に眠い!あがなえない感覚に引き込まれるように深海へと引き込まれるように眠りにつくのであった。
しばらくすると不快感に襲われる!
『オギャア!オギャア!』
バランタインが駆け付けてくる。
『はいはい、すぐにオムツを替えてあげまちゅからねぇ♪』
あー。恥ずかしい!
だが逆らってしまってはこの不快感からは逃れることが出来ない!
オムツを交換してすっかりスッキリすると。
眠い。
とにかく眠い。
すっかりスッキリすると、またあの漆黒の深海へと導かれるように眠りへとつくのであった。
ジャック・ジュニアがどのような少年に青年に育つのか?
興味に暇は尽きないのである。
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