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休まずに駆けつけたせいか、DとMは息切れした。 だがMは息を切らすのもつかの間、さっそくDに飛びかかった。
「Dさん、説明してください。 あれが天使ですか? そして、あのお二人は一体何です!! 如何してあんな戦いを いや、あんな戰爭をお二人様でやるんですか?」
Mは、自分の目の前の場面が夢であることを祈りつつ、Dに休みなく質問をしていった。
「少年!興奮しすぎた!」
DはMの肩をつかんで少年を落ち着かせた そして席に座らせた。そして話をした。
「まずあれは天使じゃないように見えるが、天使と呼ばれる存在だ。 少年が見たのは間違った姿だろう。 天使の素顔じゃなくて、あの角を通して自分が見たいのを見たんだ。 天使たちはそんなふうに人を惑わすの。 お前も彼らにやられそうになったんだし。」
Mは、自分が天使の手を握るところだったのを思い出した もし、自分がその手を握っていたら、その狂った小学生のように狂気に身を任せて暴れたのではないかと思い、恐怖を感じた。
「あの天使の背後から出てくるのはえっと… 大したことじゃない。天使を追いかけてくる存在? そういうことだよ。
まぁ···天使よりは強力じゃないけど、それでも普通の人間である少年には、かなり脅威的な存在なんだろうね。 私たちはただ虫と呼んでいる。」
「そして、あの2人の説明、ね、 えっと…」
Dは悩んで悩んだが、ここまでこの世界に入った少年に話さなければならないと思った。
「どこか他のところに行って、他の人に話すつもりはないで。 言ったら命は断言できないから。」
Mは今後聞く話を他人から話しても信じられないことをすでに予想していた。
「まず、Wあいつは···。 まぁ···見えるように、怪物だよ。」
「それは私も分かります。 人があんなふうに戦えるはずがないのが当たり前です。 いったいwさんって何ですか? 実際にあそこに見える天使のような怪物ですか。」
「いや、そうじゃなくてあいつは天使と違って実際に怪物なんだ。 文字通り天使を殺す怪物。
一時は種が絶滅しそうだったが、その大惨事で唯一生き残った。 神々が恐れる怪物である伝説の中の存在。それが彼女だ。」
Mもうわさでは聞いた。 正確には信仰に信じるある先生より。 彼らは山を切って風の速度で走る怪物だと。 片手では天使を殺し もう一方の手では殺戮を楽しむ。 言葉通り、快楽中毒者的な生活を送る怪物についての話を。
そうして眼前に見える彼女の姿は、先生の言葉が無条件に偽りでない事を証明していた。 Wの姿は笑いながら、虫たちと天使そのものに戦いを挑んでいる"ケンカ狂"のように見えた。
「そしてJのことね
Jは···」
Dが語り継ごうとしたとき、はるか彼方から話の当事者であるJがMがいるところ近くまで運んできた
正確には天使の手に当たって跳ね返されたのだった。 Jは頭に大量の血を流しており、口にある血を吐き出して席から立ち上がった。
「は..ちくしょう...」
「おい!J、大丈夫?" もうリタイア? ああ、 今日片付ける死体も増えるだろうね. 確かに、弱虫の人間のくせに天使に喧嘩を売るなんて、馬鹿に違いない。 Jも休んで、この少年の横になって 休んだらどう? 少年は座っているけど、 けが人のために席を外してくれるだろう?'
「あ..はいはい!」
Mは急いで席を立った しかし、Dのその皮肉な言い方と座って余裕を持って話す彼の態度は、Jに多くの怒りを誘発し、JはそんなDに中指を立てて話した。
「狂ったやつ ! お前はあいつ 倒してみろ ! 」
そして、Jは再び、天使に向かって走り出した。 一瞬にして再び距離を縮めた彼女は、天使と争いながら熾烈な血戦を続けた。
「人間ですって…?あれが…?」