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Mがあるところから数百m離れたところにある廃建物の中
「あいつ、よく頑張ってるだろ? そのまま逃げたかも知れないのに。」
「W、待って。少年はやむを得ずやることになる。 わたしの結んだ契約のせいでも。」
Wは放っておけば飛び出すことをDは知っていたので、Dは彼女の手綱をしっかりとつかんでいなければならなかった。
「その契約、いい加減じゃなかったの? 名前だけ契約なんだろ。 右手にできた模様も結局全部偽物じゃないの?」
実際、MとDが結んだ契約は命を奪うほどの大きな契約ではなかった。 そのような大きな契約を結ぶには、必要な時間も材料も多かったので、Dが提示した契約書の一枚では成り立たなかった。 DとMが結んだ契約は、ただ一定時間、右手に模様を作らせるだけ。 Mの生命には事実制約は付いていなかった。
「言葉がないのを見ると偽物だね。 そんなニセ物にだまされるあいつも問題だし。」
「契約はどうであれ。 私たちは少年が成功することを祈るしかない。」
2人の会話が終わる頃、Jは準備を終えたのか彼らに向かい始め、そしてMもDが言ったように血を流すのに成功したのか、模様が輝き始めた。
「ああ!少年がついに成功したね。」
「血を流すのがそんなに長くかかるのか?" ただ一度刺せばいい 簡単じゃん。」
「W、少年はただの人間だ。 お前や私のように行動の自由が多くないと! そうじゃないですか?J。」
後ろから彼らを見つめているJは、吸っていたタバコを足で意地悪く言った。
「私なら簡単に解決しただろう。 行動の制約なんか。」
「はいはい…すごいですね。」
「願い事をしてくれればいいのに、 なんでこんなに長くかかるの? あいつ、まさか痛くて泣いてるんじゃない?」
「まさか.. 少年がそんなに長くかかることはないの. ただあそこにあるそれらが出てこないだけだ。」
Dは、天を指して天使たちの警戒心をあざ笑った。
「そう言うには、長くかかるんだけど···
D。まさか文様に問題があるのではないよね? もしそうだったら」
Jの2つの拳がぶつかる音に、Dは手を左右に振りながら否定の意思を示した。
「そんなはずないですよ! J。
私は間違いなく正確な文様を表示しました!!」
「確かにそうだろう。 一度や二度ではないから。 ただ、あの上にいる奴らの疑念が溢れているのだ。 同じ場所で同じ量の財物があるから。」
DがMと一緒に表示した模様は、実は天使を召喚するために必要な財物の代替品だ。 彼らはこれまで天使をその絵で召喚してきた.
「出てくる。」
Wが言葉を述べた後、数秒も経たないうちに空が開き始めた。 文字通り空が二つに割れてしまった. 雲がいっぱいの空はいつの間にか"モーゼの奇跡"のように一字の形に割れた。 その間には圧倒的に多くの光が差し込み、その間から大きな翼を持った巨人が下りてきた。 人間とは似ているが大きさは違う。
あれが天使だった。
「お···成功したよ。 少年、意外だね。」
「お前が意外って言ったら、誰もあの子を信じてなかったってことだけど…」
「J. 私がいつ他の誰かを信じるのを見ましたか?」
「とにかくW、一旦ドアが閉まるまでは 待たないと。 だから飛び出す準備はしないで。」
Wは久しぶりに天使を見たことに浮かれて、すぐに飛び出す準備をしていたが、自分の行動がばれたことに驚いた。
「あれ..なんで分かったの?」